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ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)
恩田 陸
価格: ¥500 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 2005/12
ISBN: 4087478890
おすすめ度:4.0
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二・二・六事件へのオマージュ
1936年2月26日の陸軍若手将校による憂国のクーデター「二・二・六事件」とタイムトラベルの組合せは、宮部みゆきの名著「蒲生邸事件」(1996年)と同じですが、そちらの方が小説として優れていました。

本書は恩田陸が「二・二・六事件の意義」、「日本は米国の属州であるという考え」、「AIDSとそれさえ利用する資本」、「どの国ももはや止められない米国の度重なる戦争遂行」等の壮大なテーマ(課題)に、SF的要素を用いて文学という武器で果敢に挑戦した意欲作ですが、

個人的には著者の思いを描ききれておらず(伝わってこず)、消化不良に感じました。「二・二・六事件」という憂国の狂気を実在の人物を登場させて扱うには力量不足感を否めません。恩田陸は個人的にはファンタジー的な氏独自の世界を描く時にこそ、その真価を発揮する作家だと思います。

本著が面白かった方は、違った角度で「歴史」「二・二・六事件とその戦争時代」「人の悪意と善意」が描かれている「蒲生邸事件」も一読されては如何でしょうか。そして、「二・二・六事件」自体に興味を持たれた方には、以下の本をお薦めします。少し世界の見え方が違ってくるかも知れません。

1.英霊の聲(三島由紀夫)、河出書房
2.神々の軍隊「三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(濱田政彦)、三五館

蛇足ですが、三島と親交の深かった美輪明宏は氏の切腹自死の前に宴席で三島の後ろに「二・二・六事件」の先導者の一人「磯辺浅一」を見たそうですが、作家宮部みゆきと恩田陸が「二・二・六事件」を自らの小説に取り入れたことに何かの縁を感ぜずにはいられません。
ページを繰る手が止まりません
SFは苦手だし、歴史物で難しそうだと思って
敬遠していたのですが、意を決して読んでみました。
最初は説明なしに話が進むのでよく分からなかった
のですが、途中から謎の人物が出てくるし、イレギュラー
な事件が続々と起こって、読むのがやめられなくなりました。
下巻が楽しみです。
・・おもしろい!?!?
っとキッパリ言い切るのは少し危険!?な作品かな・・
確かに冒頭にしても、内容にしても、ほとんど説明なしで
容赦なくグイグイ話を進めていくところはある意味凄いかもしれない。
しかしコレはかなり好みや意見がわかれるとこです。
正直読んでいて「おぉ!おもしろくなってきたな!」と「・・う〜ん・・??」とを繰り返し
期待でワクワクしたり、「??」と首傾げたりしながら読んでいきました。

評価で「4つ星、5つ星がけっこう並んでいるから絶対におもしろいんだ」的なノリで読む人はちょっと注意が必要かも。
まぁ変な話し好みがハッキリ分かれる「タイ料理的」作品ですか (^^)

辛うじて・・4つ星。    ちなみに私はタイ料理好きです・・が。
見事な前ふり
上下巻の長編。
上巻では、
まだまだ謎というか、
仕掛けが多く、
狙いが分りづらかった。

それも、仕方ないね。
上巻だけでは評価できないしね。

でも、
ペースと意図がわかると、
どんどん引き込まれていきました。

歴史上の転換点として、
二二六事件に焦点を当てたところはさすが。
ただ、
一心に、
自分の信じた信念を通そうとする純粋性。

下巻に向けて、
大いに期待の持てる気分です。
読み続ければ・・・
時間SF。最初が全く雲をつかむような話なのでよくわからないうちに進むと思う。
最初はゆっくり展開されていくけど、そこをたえて読み進めると物語が急にスピーディーに変わる。
もちろん下巻を読まないとなんだかわからない。



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