著者はそのスキャンダラスなデビューの仕方でイメージ的にだいぶ損をしていると思う(特に男性に対して)。しかし、実際に著作を読むとむしろ精錬潔白で禁欲的な感じさえする(「禁欲のススメ」という著作もある)。本作は「痩せすぎ」というタイトルが付いているが、むしろ異性から見た時の見た目、美しさがテーマだと思う。
私が考えるに著者の基本的姿勢は悩める女性のための応援歌を書く事ではないか。本書では、異性の目を気にしてダイエットのような苦労をして無理に痩せる必要はないよ、と言うのが基調である。回りの目を気にするよりも内面の美しさを磨く事、それが大事だよと語ってくれる。男性の目・意識、それに対する女性の意識を論じながら上記のような事を言ってくれるので、ホッとする女性は多いのではないか。また、著者は常に本音で語って、その口調は歯切れの良い男気を感じさせるもので、これを読むだけで力が湧いてくるような気がする。ホンネを語って悩める女性を勇気付ける好エッセイ。
すべての女は痩せすぎである (集英社文庫)
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姫野カオルコが、独特の切り口で、世の中のあいまいな「美」への考えを斬って行く爽快な書でした。
もっとも「美」は、本来あいまいなものです。
ただ現代は、そのあいまいな「美」にも、おかしなカテゴリーがついてしまっているのが現状です。
そして、そのカテゴリーに何も考えずに、ついていってしまう人々もいます。
その行き着く先は「美」ではないのに・・。
タイトルは『すべての女は痩せすぎである』ですが、「痩せ」だけにこだわらず、あらゆる美に、姫野カオルコは考察しています。
あいまいである「美」を真正面から見つめず、「流行の美」に考えなしにとびつくことは、「美」以前の問題です。
姫野カオルコも、「美」に関しての結論は出せていません。
それは誰にも無理な話なのかもしれません。
しかし、姫野カオルコの真正面から「美」と、取っ組み合う姿は「美しい」のです。
「美」についての本としては、かなりの良書でした。
もっとも「美」は、本来あいまいなものです。
ただ現代は、そのあいまいな「美」にも、おかしなカテゴリーがついてしまっているのが現状です。
そして、そのカテゴリーに何も考えずに、ついていってしまう人々もいます。
その行き着く先は「美」ではないのに・・。
タイトルは『すべての女は痩せすぎである』ですが、「痩せ」だけにこだわらず、あらゆる美に、姫野カオルコは考察しています。
あいまいである「美」を真正面から見つめず、「流行の美」に考えなしにとびつくことは、「美」以前の問題です。
姫野カオルコも、「美」に関しての結論は出せていません。
それは誰にも無理な話なのかもしれません。
しかし、姫野カオルコの真正面から「美」と、取っ組み合う姿は「美しい」のです。
「美」についての本としては、かなりの良書でした。
第一章「まぼろしの美人論」からはじまるこの一冊は、人が魅力的に感じる外見と、客観的に考察される「美人」とのギャップを掘り下げた一冊です。
後半では、より具体的に男女の精神的な関わり合いについても語られるのですが、僕は、主題である第一章の「美男美女の内面に迫れるか?」で膝を打ちました。
後半では、より具体的に男女の精神的な関わり合いについても語られるのですが、僕は、主題である第一章の「美男美女の内面に迫れるか?」で膝を打ちました。
TVの中のアイドルや、クラスのヒーローなど、偶像としての魅力を考察したこの段を読むと、なぜ僕たちはアイドルたちとは似ても似つかぬ恋人に満足しているのか。幸せな家庭を築いているお母さんたちが、なぜ子ども向けTV番組で怪獣をやっつけるヒーローに黄色い声を上げるのか。思い当たるような気がしました。



