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薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 (集英社文庫)
江國 香織
価格: ¥680 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 2003/06
ISBN: 4087475859
おすすめ度:4
Amazon ランキング: 148594位
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3途中から一気に踊り出す。
10何年か前に書かれた江國香織の小説。
江國香織の小説は機会があったら読みたいって思ってました。
もともと小説はほとんど読みませんが、彼女の本は題名にとてもインパクトとセンスを感じ、また装幀がとても美しいので。
例えば、

「落下する夕方」

「泳ぐのに安全でも適切でもありません」

「いつか記憶からこぼれおちるとしても」

「号泣する準備はできていた」等。
言葉が美しい。
で。
小説。
女性の主要人物が9人も出てきて、コロッコロ場面が変わります。
140ページくらいまではもう大変でした。
何度も前のページを見返して、「えっと、、この人は誰だっけ、、、。」って確かめながら読んだので。
でも、140ページ過ぎたあたりから登場人物達が一斉に動き出し、踊り出し、語り出した感じ。
女の気持ちはわからないですが、女の怖さや意味わからなさ、もともとはそんな考え方はしない子だったのに、そこに恋という化学反応が起きると女は次の瞬間から別の物体に変わってしまったりと、女性の心理、気持ち、考え方を知る上でとても勉強になりました。
まあ、それでも読めば読むほど女ってもんがわからなくもなるんですが。
女の求めるものは何なのか、、、、。
っていうか女ってなんだ、、、。
この本は女性よりも、男性におすすめな本だと思います。
男にはわからない女の思考形態がのぞけます。

2やりきれなさを感じる

登場人物の多さ、本の分厚さを感じず読み切ることができた。だが結局読破後には何も感じない。読んでいる間は切なさを感じることが多かったが、それも読み終えれば忘れてしまう程度。ありきたりな日常を綴ったものだからかもしれない。これなら人の恋路を聞いている方がためになるとまで思えた。
3ファッション誌の連載だからこういう感じ?
いつのも江國さんの作品より、表層をなぞっただけ、という気がした。
ファッション誌の連載ということを意識した内容で、こういうパターンなら、
幾らでも(連載で)書けちゃうよ、的で、ちょっと残念。
登場人物が多いというのも、表層的になっている原因かと思うが、
深く入り込めなかった。

いろんなひと(基本的にお洒落系の)たちがいるよね、で終わりな感じ。

江國さんの文章の巧さには敬服している者ですが、
でもいつも思うのは、男性の描き方が?なんですよね。
女性の描き方がお見事!なだけに、男性に対する部分がどうしても薄っぺら(軽薄で、情緒不足で、コミュニケーション能力が低いひと)に感じてしまう。女性を盛り上げるための道具的な扱い(キャラ)って気がしてしまう。
とても女性よりに偏っているな、と(これは他作品にも感じること)。

大人の男性って、こんなばっかりじゃないだろ、と、私はいつも感じてしまうのです。(因みに私は女です)

いつか、いい男を書いて欲しいと、いつも思うのですが・・・。



5ズバリ、私は恋がしたくなりました。
 この小説は、男女の生きざま、恋愛模様、結婚生活について書かれています。女性サイドは勿論、男性の心の葛藤や心情も表わされているので、男性にもおススメですし、男女ともに恋愛力がアップするかも・・・です。日本版「SEX AND THE CITY」と言えるかもしれません。
 おもな主人公は、平凡な専業主婦で夫には不満はないが「あぶない橋」をわたっている陶子、バリバリ仕事をこなし友人にも後輩にも慕われているが浮気癖のある夫を持つれいこ、夫と離婚を決意したものの彼への喪失感に戸惑うエミ子など個性豊かです。また、彼女たちを取り巻く人物も魅力的であり、一見自分とかけ離れた生活に見えるのですが、それぞれに共感する部分を見つけるはずです。「生々しい大人の恋」から「甘い切ない恋」まで発見と回想に挟まれて、ついつい一気に読んでしまいます。
 読み終えた感じは、ミックスジュースを飲んだ感じに似ています。野菜が入っていて、緑色で、ドロドロしたやつです。甘くて、苦くて、健やかで、渋くて、満たされます。思わず、「もう一回・・・」と手を伸ばしてしまう感じです。そして私は恋がしたくなりましたね。彼女たちのように、素直に、燃えるように、不器用に。
2情がない
何日かけて読み終えただろうか。
読み進めることが苦痛だった。特に前半。
読んでいて、どうでもいい内容にしか思えなかった。

銀座だの、、玉川高島屋だの、ロレックスだの、と、ブランド名などがよく出てきて、
よくいうセレブといわれている人たちの物語なのだろう。
もちろん、お金には不自由していないはずだ。
にもかかわらず、ここに登場する人たちは、とても幸せとは思えない。
どこか、満たされない思いを抱えている。
それを満たしてくれるものが、恋、ということなのだろうか。
不倫も、恋という言葉のもとに正当化されているようだった。
だれも、その行為に後ろめたさを感じていないのだ。
というか、それを描いていない。
だれもが自分のことしか考えておらず、自分が幸せならいいのだ。
「愛がたりない」
小説の中に、こんなセリフがあった。
そうだ、この小説じたいに、愛がたりないのだ。
愛というか、”情” がないのだ。
結婚して、いつしか恋する気持ちがなくなってもそこには、
”情” が残るものだと思うのだが、それがこの小説には欠落している。

人と人との間に、いつも一定の距離があり、それが都会的といえばそうなんだろうけど、
あまりにも心が寒々しい。
私には、平和ボケした人たちの腑抜な生活としか思えなかった。
それとも、これが現実というものなのだろうか・・・・・・。



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