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日本語の乱れ (集英社文庫)
清水 義範
価格: ¥580 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 2003/05
ASIN: 4087475786
おすすめ度:3.0
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3ゲンナリした笑い
 清水義範は,自らの『日本語の乱れ』を題材にして解説する『学習の手引き』で,次のように書いている。

「日本語の乱れ,というテーマは,老人を元気にさせる魔法の言葉だと言ってもよいでしょう。それをラジオが募集してしまえば,ものすごいことになって当然です。」(277頁)

 確かに,『日本語の乱れ』で取り上げているような「言葉の誤り」は,老人が嬉々として取り上げたがるようなものばかりで,ゲンナリしてしまう。そうした状態を,『日本語の乱れ』が次のように描写するのは,なるほどと納得。

「とうとう松本は,ニヤニヤ笑いだしてしまった。それはかなりげんなりした時の,力のない笑いだった。」(30頁)

3何か問題でも・・・
清水義範の作品の中では、そんなに面白い方では無かった。一番面白かったのは「伝言ゲーム」
2最初の方は面白かったんですが・・・
一番最初の題目「日本語の乱れ」は面白おかしく読めたんですが・・・
それから続く話は、「え?タイトルの”日本語の乱れ”とはどういう関係があるの?」
と思ってしまう内容が続くばかり。
こんな、期待外れな本いいんですかねねぇ・・・;
読売新聞のサイトのなかで薦めてあったんですが。
ちょっとがっかりでした。
5とびきり愉快な短編集
「日本語の乱れ」という題名だけを見ると、日本語についての論文かなぁ、と思えますけど、ホントはちょっとおかしい小説が12編入った短編集です。
名古屋弁の話だったり、音声認識ソフトの話だったり、噂話だったりと、題材はいろいろですが、まあ、難しいことなんて考えずに、ちょっとした合間に気楽に読めて、くすくす笑える本ですよ。
遊び心いっぱいのこういう娯楽小説、わたしはとっても好きですねぇ。
1才能枯れたか
つまらない。もうすこし煮詰めれば良くなるのに、といった問題ではない。この人ほとんど思いつきで書いているのではないだろうか、というほどの思慮の浅さである。

なりふり構わぬ名古屋の人が宇宙旅行に行く、というのは筒井康隆の名作「農協月へ行く」の中学生レベルの真似ごとだし、「メタファーが現実化する」というネタも筒井のショートショートにあった。SFファンである清水が知らないはずがない。ようするにぱくりである。しかもぱくりきれていない。

どんな本でも出せば売れるというのは、清水のような才人にとっては悲劇である。真面目に書かなくても売れちゃうんだもの、そりゃ手を抜きたくもなるわな。この人ももはやかつての才能が枯れたか。


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