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なかよし小鳩組 (集英社文庫)
荻原 浩
価格: ¥700 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 2003/03
ISBN: 4087475573
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 40785位
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軽ーく読めて、大笑い
 実は、荻原作品はこれから入った。軽ーく読めて、大笑いできて、お買い得だった。続き物だと知って「オロロ」を読み、続けて「神様から」を読み、笑った笑った。うちの後期高齢者も一緒に読み、「プレゼン」という言葉の意味を覚えたらしい(笑)。行政にも企業にも少しずつ顔を突っ込む仕事をしているので、ほかの方より笑ったかも。同じ著者でも「明日の記憶」の類よりも、こういう方が断然好きだ。
 逆に、現役で広告代理店勤務、もしくは公務員でまちおこし担当の方、あるいはバツイチ親権なしのお父さんには、笑いごとではなかったりするかもしれないので、注意。
プルップ〜
いい終わり方だ。
ほろりとするような、胸がしめつけられるような、それでいて、さわかやかな汗に涙がまぎれるような終わり方だ。
だが、その後、どうなったのか、後日談が知りたくなるような終わり方だ。その辺りが不完全燃焼。

小鳩組はさる理由から対外的なイメージ戦略を必要としている。けれども、構成員はそれを苦々しく受け入れがたく感じている。
他方、ユニバーサル広告社としては、なんとしてでもクライアントを満足させないと、世にも恐ろしいことが待っている。
いろんな意味でダメっぷりを極めつつある杉山を主人公に、別れた妻子との関わりを絡めて、物語は進む。
元気いっぱいの早苗ちゃんがなんとも可愛い。離婚後の元夫婦のぎこちなさ、元妻の再婚相手への複雑な気持ち。家族の模様の描写もすぐれている。
ユーモラスだけど、笑い飛ばしきれない、切なさが隠し味。走り出したら止まらない展開から目を離せなくなる。
残念!
ストーリーもキャラもいいが、なんか中途半端。

ちょっと強引に終わらせた感がある。

並みの作家なら及第点あげるけど、荻原さんの中では駄作。
杉山父娘の黄金コンビが絶妙の、笑いあり、感動ありの、素晴らしいエンターテイメント作品
本書は、前作「オロロ畑でつかまえて」で「小説すばる新人賞」を受賞した荻原浩の第2作である。前作も、面白過ぎるほど面白かったのだが、良い意味でのあまりのバカバカしさに、改まってレビューで絶賛するのもはばかるところがあったのだが、笑えて、心にしみる、この「なかよし小鳩組」なら、心置きなく、レビューを書けるというものだ。 

この作品は、前作同様、倒産寸前の弱小広告代理店に勤務する杉山をメインに据えた作品であり、前作を読んでいると、すでに前作の段階で、この続編の構想があっただろうことがうかがえる。

冒頭直後から、杉山と、離婚した母親に育てられている7歳になる「男らしい娘」早苗との掛け合いが始まるのだが、さりげないシーンではあるものの、これが、面白いやら、娘を持つ父親の心情が痛いほど伝わってくるやらで、絶妙なのだ。私などは、この父娘だけのストーリーで、最後まで書き上げてもらいたかったと思うくらいなのである。作者に実際にこうした関係の娘がいるのかどうかは知らないが、もし、全くの創作でこうしたシーンを書いているのだとしたら、それだけでも、この人は、本当に凄い作家だと思う。 

さて、この物語は、ふとしたきっかけで、指定暴力団小鳩組のCIつまり、「企業イメージ統合戦略」の仕事を請け負うことになってしまったユニバーサル広告社と小鳩組の、個性溢れる登場人物たちが繰り広げるドタバタ喜劇と、杉山と早苗父娘が織り成す人情話を交錯させながら、進んでいく。 

小鳩組のCIがらみのエピソードがほとんどの長い中盤では、やや中だるみの気配も感じるのだが、こうした中盤で張られた伏線が一気に花開き、杉山父娘の黄金コンビも復活する後半は、読者を紙面に釘付けにして離さず、まさに高速マラソンペースで、一気にフィナーレまで読ませてしまう。

笑いあり、ジワッとくる感動ありの、素晴らしいエンターテイメント作品だ。
もうたまらないです!
オロロ畑。。の続編、とはいうものの今度は小鳩組という幼稚園の組と間違われそうな名前のヤクザさんたちをプロモーションしちゃうお話。
荻原浩が描く主人公たちは、いつもちょっと世の中のはみ出し者でくたびれたおやじが多い中、杉山はアル中寸前のバツ一男で、これまた情けない存在。おまけに会社は倒産寸前。
本書は杉山の心の再生の物語でもある。
ラストの早苗とのやりとりがジーンと切ない。
すべての登場人物はヤクザさんも含めて、なんとも愛すべき存在で、"頑張れ”と応援したくなる。石井社長をはじめ猪熊嬢、アートディレクターの赤毛長髪長身のXX?(名前忘れた。。)、タコ坊ヤクザの河田や鉄也。みんなみんな愛してるよー!
(ユニバーサル広告代理店のシリーズで続編は書かないのかなあ。書いてほしいなあ。みんなに会いたいなあ。)




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