10編の短編からなる短編集。とは言っても、4頁のショートショートのような長さのものから70頁くらいにもなるものもあります。元々の掲載誌が色々と違うのもあって下手すると玉石混淆と言われてもおかしくないのですが、それぞれの作品は大きさも光り方も違う宝石のようで玉「宝」混淆と言ってよい作品集だと感じました。人の好みはあるでしょうが、どれか一遍は気に入る作品があるのではないでしょうか?
初期の加納朋子さんらしい「ちょっとした謎」をストーリーに紡いだ「オレンジの半分」や「エンジェル・ムーン」「天使の都」も良いですが、個人的に好きなのは「商店街の夜」。実家の近くにある寂れた商店街を思い出しました。結文の
本当に不思議なことは、日常のすぐ隣で起きる−そう思わないかい?
というのが、いかにも加納さんの作品の姿勢らしくてつい頷いてしまいます。
沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)
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これは短編集ですが、最初の一編にもうやられてしまいました。
タイトルは「黒いヴェールの貴婦人」。
感想がタネ明かしになってしまうので避けたいんですが、最後にお父さんからの手紙を読むシーンがあります。
僕はこのシーンを山手線の中で読んでいましたが、思わず目頭を押さえてしまいました。
あぶないあぶない。
この作者は、誰もが持っている心の音叉を震わせるのがとても上手です。物語一つ一つに心のいろんな部分がざわめきます。
個人的には「商店街の夜」が好きです。
現実にも影響を与える絵をもとに、ドラマが作れそうな気もします。
「花盗人」「海を見に行く日」も切なくなるようないい話ですよ!
タイトルは「黒いヴェールの貴婦人」。
感想がタネ明かしになってしまうので避けたいんですが、最後にお父さんからの手紙を読むシーンがあります。
僕はこのシーンを山手線の中で読んでいましたが、思わず目頭を押さえてしまいました。
あぶないあぶない。
この作者は、誰もが持っている心の音叉を震わせるのがとても上手です。物語一つ一つに心のいろんな部分がざわめきます。
個人的には「商店街の夜」が好きです。
現実にも影響を与える絵をもとに、ドラマが作れそうな気もします。
「花盗人」「海を見に行く日」も切なくなるようないい話ですよ!
その独特の瑞々しい感性からつむぎだされる言葉は、読む人の心をとらえて離さない。ミステリーでありながら、ありふれたミステリーではないところに、彼女の魅力があるのかもしれない。彼女と同じ視点でまわりを見れば、いつもの景色がまったく違ったものに見えてくる気がする。どの短編も異彩を放っているが、表題作の「沙羅は和子の名を呼ぶ」は絶品。おすすめです。
10編の身近だけど、不思議なお話からなる1冊。
自分や隣にいる誰かが体験しているかも知れない・・・
それくらい、日常的の中のストーリー。
自分や隣にいる誰かが体験しているかも知れない・・・
それくらい、日常的の中のストーリー。
10編もあるので、お気に入りが1つは見つかると思います!
短編集だから、通勤や通学中に手軽にも読めるんじゃないかな、と。
これを読むと、普段の日常の中から不思議な体験を見つけ出そうと
しちゃう、そんな作品です。
加納さんのお得意の連作短篇集じゃないけどテーマはファンタジックなものばかりで一貫してる作品集です。
ズバリキーワードは“幽霊”。
10篇からなりますが短いのは4ページのものもあって内容的にはバラエティー豊かな構成となっている。
ズバリキーワードは“幽霊”。
10篇からなりますが短いのは4ページのものもあって内容的にはバラエティー豊かな構成となっている。
しかしながら雑誌掲載が多岐にわたっており(全部で5誌)期間も94年から99年までにわたるので作品のコンセプト的にはちょっと寄せ集め的な感は拭えないかなあとちょっと残念な気もした。
個人的にはラストの2篇(「オレンジの半分」「沙羅は和子の名を呼ぶ」)が飛びぬけて面白いような気がした。
「オレンジの半分」は初期の三部作を彷彿させるキレのいい話と卓越された女の子の心理描写が楽しめる。
「沙羅は~」は誰しも持っている過去の人生に!おける後悔を上手く盛り込んでいてハッとさせられ切なくもある。
あとはちょっと中途半端で加納さんの心暖まる話を堪能する事が出来なかった。もちろん、期待が大きいから仕方がないのでしょうがね(笑)
後味の決してよくない話が入ってたのもマイナス材料だったような気がする



