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ひと呼んでミツコ (集英社文庫)
姫野 カオルコ
価格: ¥600 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 2001/08
ISBN: 4087473546
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 187855位
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ひと呼んでミツコ
主人公に感情移入できなかったのでいまいち理解できず。
実は階級論
独自の倫理観にもとづいて、大衆社会の「不正」を糺す人、それがミツコである。初期の作品である本作では、「ミツコ」に仮託して著者が自己像を彫琢していく過程が描かれていくといっていいだろう。
そして、八十年代にかかれた本書は階級的バブル批判でもある。
思い起こされるのはタラコ・プロの「金魂巻」である。カネモチービンボーを比較したこの本は、バブル期における階級論であった。階級論が単純な経済的地位の問題ではなく、価値観や嗜好性といったある文化的な差異によって規定されると説いた。
「ミツコ」もこの意味では実は階級論である。「さっぱりした人」と「さっぱりしない人」との階級的差異である。いつの時代よりも多様性が語られた八十年代ではあったが、実は批判的な差異の表明が受け入れられない時代でもあった。「階級」なんて言わずもがなの時代である。バブルの時代にこの本を書いたのは、本当に真剣な闘いだったとおもう。そう思うと笑えるけど、笑えない。ここで描かれた批判的人間・女性像は、その後、多くの共感をえることになったとおもう。「男社会の価値観に身を売らない」女性像というのはいまもって攻撃の的ではあるが、「女性階級論」は九十年代をつうじて着実に力をつけてきている、そう思った。
すごいよ、ミツコ
「早すぎたデビュー」というサブタイトルどうり、10年前にこの作品を読んでたらあんまり理解できなかったかも。ミツコにかかわるいくつかの短編が収録されているのですが、冒頭から「ミツコってどんな女性なんだろ?」とも

のすごく想像をかきたてられます。後半になってぼやけていたミツコ像がだんだんと固まってくるのですが。。。内容的には「痛快」、でも、かなり奥手のミツコがもどかしい!!とも思えるんだけど、憎めないんだよね、これが。読むときには、ちょっと頭をやわらかくしといたほうがいいかも。




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