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岩館真理子自選集 (4) 五番街を歩こう 集英社文庫―コミック版
岩館 真理子
価格: ¥630 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 1996/09
ISBN: 4086172313
おすすめ度:5.0
Amazon ランキング: 69227位
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ふと読み返したくなる本
岩館さんのマンガは本当に好きです。こんなに好きな漫画家はいないくらい好きです。
年齢設定や状況が少し現実離れしていて、非現実的で面白いです。
アマリリスなどの最近の作品よりこちらの昔の作品の方が私は好きですが・・・。
岩館流スパイスの効いたお洒落でアーバンなオムニバス
これはお洒落でアーバン、岩館にしては残酷さや深刻さが薄い、ちょっとせつなく楽しいオムニバスである。
といっても、岩館のことだから、それぞれの作品にちゃんと「影」は用意されている。
都会のマンションで目覚めたら、毎朝行き着けの喫茶店でカレシとブレックファースト、という女の子の誰もがうらやむ第一話の初子さん。彼氏の朝寝坊ネタは、そのあまりのお洒落さをごまかすためのものだろう。
しかし岩館は、単に浮かれた女の子を描きたいのではない。これは「傷を負った女の子」の話。悲劇的な初恋。一生背負って生きなければならないほどの「過去」。
そして岩館は、「背負って生きる」初子を解放する。「あなた自身が招いた悲劇ではない。」と。じんわりと泣けてくるような、いいラストだ。
文沙子さんについては、「女の生き方」について試している。「奥さん」として生きるのは、砂漠で夫の手にすがって歩くようなものだ、と厳しいことを言っている。
この「マスター」の妻への無関心の程度というのは、おそらく日本人男性の平均的なところ、という意味なのだろう。「ゼロではないけど、関心があるわけでもない」というような。
そして岩館は、「はからずも」という形で文沙子さんに「生きる術」たる職を与える。「恋愛と自立は別のもの」という隠れた硬派なテーマがここに感じられる。
都さんは、夫に浮気された末捨てられ、なんの抗議もしないような一見古風な女性である。
が、それは「愛していなかったのにフリをしていた」自分への「負い目」からであった。
しかし、妊娠を前夫に告げず、ひっそり育てる決意をするあたりは、「健気」という以上のなにかが存在する。
岩館は「ひたすら本音を隠して生きる都」という女性に、他人の子を宿していても受け入れてくれる男性を与えた。「突っ張って、他人を拒否して生きることはない」というメッセージを感じる。
都会で生きる女の子たちへの、メッセージが詰まった珠玉の作品集である。
オムニバス形式の物語
五番街で繰り広げられる、女性達の恋愛物語がオムニバス形式で描かれています。岩舘さん独特の雰囲気で、淡々と綴られています。大人が読んでも充分楽しめる内容です。主人公達の洋服や髪型、インテリアが素敵で、そちらも楽しめる一冊です。



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