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イギリス〈4〉集英社ギャラリー「世界の文学」〈5〉
ウィリアム ゴールディング平井 正穂
価格: ¥4,935 (税込)

単行本
出版社: 集英社
発売日: 1990/01
ISBN: 4081290059
おすすめ度:5.0
Amazon ランキング: 471476位
発送可能時期: 在庫あり。

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「蠅の王」(ウィリアム・ゴールディング)
時は、近未来。
世界では核戦争が起こり、イギリス全土は廃墟と化した。

そんな折、イギリスから疎開する少年たちを乗せた航空機が、
南太平洋の孤島に不時着した。

豊富な食糧に恵まれた無人島は大人のいない楽園にみえたのだが……。


無人島に置き去りにされるという設定は、ヴェルヌ『十五少年漂流記』や、
バランタイン『珊瑚礁の島』、あるいはデフォー『ロビンソン・クルーソー』
などの漂流物語のフォーマットに則っています。

しかし、描かれるのは、心躍る冒険の物語ではなく、人間の内側にある
暗黒面や文明の空虚さ、そして絶望的なディスコミュニケーションです。


結末で、島での狂騒をなんとか生き延びた子ども達は、海軍士官に救助されます。
子ども達の状況を見て、イギリスの少年だったら、もっと立派にやれたはずだ、と非難する士官。


ここには、辛辣な皮肉があると思います。


なぜなら、子ども達が理性を失い、島の社会を崩壊させるずっと前から、
大人は核によって、世界全体の秩序を破壊してしまっているのですから。


子どもも大人も関係なく、内なる暗黒から目を背けてはならないのです。



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