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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)
本谷 有希子
価格: ¥470 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/05/15
ISBN: 4062757419
おすすめ度:4.5
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骨太で、傑作
「自分は特別なのだ」という当世若者の、
根拠レスな自意識を、伝統的手法で、しかし
エネルギッシュにしっかりと描いた小説。
題名からしてもそうだが、若い女性が書いたとは
思えないほど骨太で、傑作。

もともと戯曲であるからして、良くも悪くも祝祭的であるが、
そこを論じても好みの問題に終始してしまうであろう。

ともかく、日本の田舎の閉塞性と濃密な人間関係から
産み出されてきた土着の空間を、問題意識をそのままに
かくもコケティッシュに現代に蘇らせた手腕を
まずは高く評価していいのだ、と思う。
小説なのに、映像で楽しむ読み物
無駄のない描写。一冊の小説の隅から隅まで計算つくされて完成度の高い芸術作品。

さすが劇団を立ち上げているだけあり、文章から、『絵になる、鮮やかな』シーンがたくさん。色分けもしっかりなされていて、話を読むだけではなく、イメージのなかで映像も楽しむことのできる刺激がある、新しい小説。
伝えたい軸がブレぬように、必要最低限な4人でおりなされるために世界にも浸りやすい。

純文学を好むひとで、最近、面白そうな作品の出会いがないという人にオススメ。
難しい小説が苦手なひとにもオススメ。
まずまず
戯曲が基になっているだけあって、誇張された表現が多く、キャラの性格も
分かりやすすぎるくらい一本調子です。
それを不快に思うか気持ちよく感じるかで、好みがかなり
分かれると思います。
ただ、一つの物語としてはそれなりに面白いです。
全てがギリギリの日常の中で、果たして誰が一番
“強さ”を持っているのか。
そんなことを考えながら読むといいのではないでしょうか。
読後、タイトルの絶妙さに気づくはずです。
新しい、コメディ。
他の人は読みにくい文章らしいので、どうかと思うけど
この「自己中」のスケールのでかさ、ぜひ感じて欲しいです。

新しい、コメディ。と、わたしは思います。
う〜ん、なんだかな???
結論から言うと、どうしようもない人達・家族の物語。
何一つ救いのない話です。戯曲らしいので、大袈裟な表現が 多少鼻につきます。
一つ一つが芝居がかってるからでしょうね。
かといって、とんでもない仕掛けがあるわけでもありません。作者の才気は認めますが、
次読みたいかと言われると、私はパスしますね〜。



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