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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)
本谷 有希子
価格: ¥470 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/05/15
ISBN: 4062757419
おすすめ度:4
Amazon ランキング: 75482位
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3劇団を主宰する人の文章とはこういうものか
題名に惹かれて手に取った本です。これほど挑戦的な題名を読者にぶつけるとは、本谷有希子とは何者なのか、どれほど読ませるのかと興味を覚えたのです。

力があります。その表現力に舌を巻きました。文章を読むとその情景がはっきりとした映像となって頭の中で実を結びます。巻末の著者の経歴をよんで腑に落ちました。劇団を主宰し戯曲を書き、演出を手がける方だったのですね。それが良い意味で小説に影響していると思われます。

さて、小説の中身ですが、痛々しいです。読んでいてこれほどつらい話はない。「絶望」、あるいは「愛憎」、それとも「諧謔」・・・

4ガツンとくる強烈な描写が印象的
ある方のおすすめ本として読みました。
もともと舞台もののようで、細かい描写がすごくセンスのある書き方をしているかと思えば
極端な登場人物のキャラクター設定に
少し気分が悪くなるほどのやりとりが逆にどんどん吸い込まれていく感じがしました。

心が元気なときに読まないとちょっとキツイ部分があるかもしれません。
3下手なホラー作品より怖い
登場人物が全員、壊れています。
その極端さは、演劇的です。
「劇作家が書いた小説だから」と、短絡的な結論を導き出すつもりはありませんが、本谷さんの舞台を見ているので、どうしても舞台を見ているように映像をイメージしながら読んでしまいます。

内容は、下手なホラー作品より怖いかもしれません。
人の本音の部分を描いていますから・・・。
結局、一番怖いのは、人間の本性に触れたときなのかもしれません。
5怪物的傑作
タイトルに負けず、内容も文体も素晴らしくテンションが高い。文体のテンションとは何のことか説明せよ、と言われると困るが、例えば夏目漱石や村上春樹や花村萬月や林真理子やの小説に頻回に登場する、「世間というのは」「ロシア人というのは」「ジーンズというものは」「大人の女とは」みたいなウンチク話が、本書にはひとつも出てこない。作者は黒子に徹しており、その意味ではストイックだ。にもかかわらず、どのページを読んでも過剰な、暗い、重い、強い、マガマガしい、本谷有希子という人の強烈なエゴがこんこんと湧いて出てくるようで、「うはぁテンション高っけー」と、否も応もなくそう感じさせられる。映画もかなり面白いと思ったけど、これを読めば映画の方は観なくていいと思う。

描写がいちいち映像的なことにも驚いた。頭の中に完璧な妄想3Dデータ(音つき、触覚つき)があり、それをなぞりながら書いているかのようで、私の場合紀行ものの風景描写とかは埋め草だと思ってトバして読む方なのに、この本の光景描写はぎょっとするほどリアルで、引き込まれた。演劇系の人だそうだが、いつか(近いうちに)映画を撮って欲しい(というか、これを自分で撮って欲しかった)。
2演劇なら面白いかも
最初は表現方法も面白くて引き込まれましたが、途中から惰性でしか読めなくなりました。終盤は完全にマンガです。演劇であれば面白いと思いますが、小説としてはどうなんでしょうか。読後感は「それでなんなの?」でした。



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