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野球で学んだこと ヒデキ君に教わったこと (講談社文庫)
伊集院 静
価格: ¥940 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/03/15
ISBN: 4062756641
おすすめ度: 評価なし
Amazon ランキング: 375387位
発送可能時期: 在庫あり。

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ぼくのボールが君に届けば (講談社文庫)
伊集院 静
価格: ¥580 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/03/15
ISBN: 4062756625
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 49198位
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「野球を愛する男」を愛する貴女に。
収録されている短編すべてが野球と死をモチーフとした作品。
著者の野球を愛する気持ちが伝わってきます。

今まで野球について何の思いもなかったのですが、
なんとなく「野球を愛する人」のことを理解できたような気になりました。
「青空にボールが舞い上がった時、皆がひとつのものを見上げてるってことが俺は好きなんだ」
純粋に野球を愛する心が伝わってきます。

また角田光代さんのあとがきも秀逸。
キャッチボールでいうところの「ボールを投げられた側」を描き、
そのボールを自分で取りにいく=その凛とした生き方、と解説している。

これでまた全ての短編が再び心の中で輝いた。
受ける球の重い軽いって,あるよね。
キャッチボールって面白い。だって変なボールを投げても,取りに行くのは相手で,投げたほうは「ごめんごめん」って謝っていればいいから。こういうセリフが複数の物語に出てきます。言われてみれば確かにそうだ。面白いね。

作風が重松清に似てるんだけど,「30代後半で家庭に疲れ気味の会社員」ってのが典型的な主人公像である重松作品に比べると,多くの短編では主人公の年齢層がやや上。しかも人生のバリエーションが多く感じます。

それゆえに身につまされるとか,感情移入とかはあまり起きないんだけど,同じテーマを描いているのにこれだけ幅広い背景を用意できるのかと,作者の引き出しの多さに感服。



駅までの道をおしえて (講談社文庫)
伊集院 静
価格: ¥580 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/03/15
ISBN: 4062756633
おすすめ度:5.0
Amazon ランキング: 82663位
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なにかを待っている
短編集。季節のうつろいと野球というキーワードを織り込んで描かれた美しい情景。亡くしたものへの愛惜の思い、残された者の切なさ哀しさなどを軸にして、この短編集に登場する主人公たちはなにかを待っている。そして待つ間になにかを悟り、一歩まえに進んでいく。

表題「駅までの道をおしえて」はややファンタスティックな作品。犬に死なれた9歳の少女は、その死を納得できず、事実を受け入れることができない。亡き愛犬にそっくりな犬に出会ったことをきっかけに知り合った喫茶店の老マスターと友達になる。彼もまた昔幼い息子を事故で失い、その事実と折り合っていなかった。こうして奇妙な友情で結ばれたふたりは、「待っているもの」を探しに小さな旅に出る。そこで起きるささやかな奇跡。そして少女の心は開かれていく。涙腺を刺激する作品だった。

「シカーダの夏」もよかった。少年時代の淡い初恋と友情。ともに交わした約束を海辺の町を舞台にして切なく描いている。

登場人物がさりげなく発する言葉の中に、書きとめて心のかてにしたいようなものが多くあった。



坂の上のμ (講談社文庫)
伊集院 静
価格: ¥520 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/03/15
ISBN: 4062756668
おすすめ度:2.0
Amazon ランキング: 463178位
発送可能時期: 在庫あり。

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文庫オリジナル???
「雑誌→単行本→文庫」が普通の文芸書の流れだと思うが、すでに他社も含めて文庫に収録された作品(表題作他2作を除く)を集めただけで「選りすぐりの文庫オリジナル」と堂々と言い放っていいのか?版権切れを狙ったゲリラ的小出版社ならともかく「大日本雄弁会」講談社ともあろうものがが250P程度で8作品の薄い文庫本を「野球小説名作選」と本当に言い切れるのか?作品的には「伊集院節」炸裂の「選りすぐり」であることは認めるし、けっして「読んだことがある」からガッカリ、というわけではない。こういう不誠実な商売が読者離れを招く遠因だと思うし、作者に対しても失礼だと思う。



受け月 (講談社文庫)
伊集院 静
価格: ¥580 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2007/03/15
ISBN: 406275665X
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 253165位
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変わる価値観と普遍
『受け月』です。
直木賞受賞作です。受賞した時「こんな上手い作家がまだいたのか」と言っていた選考委員がいたような気がします。わざとらしーなー、とも思ったのですが、読んでみると、確かに上手いです。まだいたのか、は別として。

短編集です。いずれの作品も、野球が題材として盛り込まれています。
でも野球がメインではなく、野球を通して人間関係、心理のあやを描いています。これが上手いですね。心にしみます。
大人の小説です。

ただし、ちょっと注意が必要なのが、書かれた当時と、もうとっくに21世紀になって随分経った時期とでは、野球に対する価値観も変わってきていると思われることです。
かつては野球は日本における花形スポーツで、ネコもシャクシも野球でした。そしてまあ体育会系の価値観が支配的でした。タバコを吸って、ぽいと投げ捨てる大人が格好いいと見えていました。
現在の価値観で読むと、その辺にちょっと違和感を覚えるのですが、あくまでも野球やタバコは小道具ですからね。
メインは人間関係と心理描写。これはあるていど普遍的なものだと思いますので。



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