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四季 春 (講談社文庫)
森 博嗣
価格: ¥620 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2006/11/16
ISBN: 4062755688
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 141123位
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森博嗣の考える天才像〜真賀田四季、それは常人には理解し得ないもの
「すべてはFになる」のなかで登場した超天才、真賀田四季とは、いったいどんな人物なのか?四季シリーズは、もう一人の人気キャラ、四季にスポットを当てたものです.天才という言葉はよく使われますが、だいたいは子供が大人のまねをする程度。でも、この世の誰もがまったく理解できないほどの超天才がいればどのような人生を送るのだろうか?すべての事柄について、最先端の能力を持つ人間などいない訳ですが、もし、人類を超越した脳を持つ人間が現れたとしたら、体力的に劣った幼少期にはまず、保身のために人を欺き、保護をしてくれる人々を懐柔する必要があるのでしょう.森サンお得意の「僕」という人称に何人もの人格を持たせることで、読者を混乱させる技は、小説ならではのものですね.四季のなかの「キシオ」、兄のキシオ、そして透明人間としての「キシオ」が混在して混乱しますが、まだこの時期は人間っぽい感情をもっているのかもしれません.作者の天才というものに対しての思い入れが感じられるシリーズです。
天才についてかんがえる。
森博嗣のS&Mシリーズ、Vシリーズを読んだ事のある方には印象深いであろう天才、真賀田四季の話。

上記のシリーズを知らなくても読める事は読めますが、知っていた方が読みやすいし話においていかれずに済みます。
春あたりの書き方は謎の語り手でもやもやしますが、話が進んでいくにつれ解消されました。

天才の思考回路なんて考えた事もありませんでした。

書くのは無駄な行為。
目に映る全てを記憶し、いつでも思い出せる。
人が死んで悲しい?それに答えた四季の言葉。

色々と「そうか、天才はこんな感じなのか」と思わされました。


私が四季のような天才だったら、どうなんだろう?
知識を得る喜びは永遠に尽きない?
その人が目の前にいなくても全てをトレース出来るなら、ひとりで生きていける?ひとりで生きる意味はある?
なにもかも嫌にならない?


天才の思考、というおよそ理解の範疇を超えるものの、片鱗を伺うことができる珍しい本でした。
ミステリーではないので注意です。
森作品で真賀田四季に興味を持った方、天才の思考に興味のある方にはオススメです。
これを読んだら他シリーズを読み返したくなりました。
天才の描写
四季が自分の頭の中にあるものについて解説するくだりが印象的でした。
ああ、天才ってこういうものなのかなあ、と感じさせられます。
抜群の存在感と、圧倒的実力を備えたキャラクタです。
序盤なので
本作では複数の”僕”の一人称で語られ、”僕”の目を通して見た四季が描かれている。
四季の天才ぶりはそれなりにわかりやすく描写されており、特に特徴的なのは無駄な議論を一切
しないことだろうか(それだけで天才ぶりというのも変だが)。

Vシリーズからは紅子が登場し、最後の方で『赤緑黒白』と同じ場面が描かれる。本書で一番面白い
場面だった。それと、Vシリーズで登場したあの人物が思ったより深く四季とつながっていたのには
驚いた。
そういう意味ではファンサービス的な割合が結構大きく、Vシリーズを読破した人なら結構面白い
と思う。
いつもの森ミステリを期待していると・・・
いろんな読者がいるとは思いますが、S&Mシリーズ、Vシリーズを純粋にミステリ・謎解き物として計20冊読んできた自分としては、その楽しさが無い本作には非常に失望させられました。長編21作中、21位という評価です。

唯一のミステリ要素?であった「密室」は中盤で解かれてしまい、クライマックスには謎解きがありませんから、分類上ミステリとは呼べません。実際ミステリだとは本のどこにも書かれていませんから、看板に偽りありという訳ではありませんが。

キャラ物(いわゆるライトノベル?)として楽しむ場合には、時間軸上、レギュラー陣は数カット程度のゲスト出演ですから、新キャラ「四季」に取り組むことになります。私自身の関心ではないですから、残り3冊は読まないかも知れません。

それから、「すべてがFになる」のタイトルの意味がすぐ分かる程度に技術知識がある人なら、四季の秘密?も、最近また注目されてきたある情報技術のアナロジーであることに序盤で気づき、「仕様」の描写に注目するような読み方になるかも知れません。もっとも作者自身、意図的にそういう用語を使っていますから、ここは隠すつもりもなかったのでしょうが。



四季 夏 (講談社文庫)
森 博嗣
価格: ¥620 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2006/11/16
ISBN: 4062755696
おすすめ度:4.0
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明かされた謎
前作『春』の6年後が舞台。本作でついにVシリーズとS&Mシリーズをつなぐ謎が明かされる。
この謎を知らなかった人にとっては非常にエキサイティングな作品になることは間違いない。

また、Vシリーズを読破した者にとってはかなり感慨深い場面が多く、序盤では紅子との邂逅があり、
(紅子に対する四季の考察も面白い)さらに保呂草、各務のその後も描かれている。林、祖父江も
登場するが、この2人は相変わらず。
S&Mシリーズからも数人が登場するが、今回はほんの端役に過ぎない。

最後に『すべてはFになる』で語られていた研究所での殺人事件が描かれるが、結構衝撃的な場面
になっている。興味深いのは妊娠したことで紅子と自分を重ね合わせるところか。



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