最初は「大ウンコ」というタイトルにする予定だったとか。
そのタイトルでは本屋で手にするのもはばかられるので(少なくとも私にとっては)、
しゃれっ気のある「ウッふん」にしたのは正解だろう。
寄生虫感染がアレルギー性疾患を抑制している、という説は、
現在では必ずしも肯定されているものではないが、藤田先生の話は相変わらず衝撃的。
現代の極端な清潔志向がセックスレスを招き、少子化が生じているとか、
殺菌剤や防腐剤を多く含んだ食品をとっている日本人の死体は腐りにくいとか。
テンポもよく面白いが、某乳酸菌の章は某メーカーの宣伝にしか思えないので、星4つです。
ウッふん (講談社文庫)
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1ページに「ウンコ」の記載が平均3つあるとして、268ページだから約800の「ウンコ」という活字が並んでいることになります。そんな「ウンコ」まみれの本ですが、実に面白い本でした。
「汚いものを排除する社会」では、ヒトに備わった免疫系をうまく働かせることができなくなることを、実証・仮説も含めて展開します。しかも「汚いものを排除する社会」に至っては、ゴキブリを不快昆虫だから殺すといった心理と同様の論理で、ホームレス殺人事件のようなことが起きてしまうという仮説には、ハッとさせられるものがありました。
でも電車の中や人のいるところでは読みにくいので、時間がある時に自宅でゆっくり読みましょう。
「汚いものを排除する社会」では、ヒトに備わった免疫系をうまく働かせることができなくなることを、実証・仮説も含めて展開します。しかも「汚いものを排除する社会」に至っては、ゴキブリを不快昆虫だから殺すといった心理と同様の論理で、ホームレス殺人事件のようなことが起きてしまうという仮説には、ハッとさせられるものがありました。
でも電車の中や人のいるところでは読みにくいので、時間がある時に自宅でゆっくり読みましょう。
「うんこ」を通じて文明まで論じるという、とても気持ちの良い本である。
清潔さを異常に重視する現代社会がひ弱な人間を作り、ひいては危険な社会構造を生み出す温床となっていることに対して、著者は警鐘を鳴らしている。
藤原正彦先生の「国家と品格」はベストセラーになった。あの本が面白かったのは、藤原先生が数学者としての経験を踏まえながら、専門外へ踏み出して論陣を張ったからだと思う。
その点では、本書も同じカテゴリーに入るかもしれない。清潔社会に対する警鐘はやや行き過ぎの感もあるが、専門外なのだから大胆な仮説で構わないと思う。
藤田紘一郎先生の今後のご活躍に期待する。
清潔さを異常に重視する現代社会がひ弱な人間を作り、ひいては危険な社会構造を生み出す温床となっていることに対して、著者は警鐘を鳴らしている。
藤原正彦先生の「国家と品格」はベストセラーになった。あの本が面白かったのは、藤原先生が数学者としての経験を踏まえながら、専門外へ踏み出して論陣を張ったからだと思う。
その点では、本書も同じカテゴリーに入るかもしれない。清潔社会に対する警鐘はやや行き過ぎの感もあるが、専門外なのだから大胆な仮説で構わないと思う。
藤田紘一郎先生の今後のご活躍に期待する。



