ひとつ前に戻る

ハゲタカ(上) (講談社文庫)
真山 仁
価格: ¥820 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2006/03/15
ISBN: 4062753529
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 697位
発送可能時期: 在庫あり。

amazonの詳細ページへ
「ハゲタカ」イコール悪、ではない
ハゲタカ(外資系ファンド)イコール悪と言うイメージが世間には根強いですが、必ずしも
そうではないのだ、と言う事が良く分かります。

勿論、彼らのやり方は滅茶苦茶えげつないのですが、それを許してしまう日本の経営者の
無策ぶりの方が、むしろ問題だと強く感じました。

小説としても非常に面白い本ですが、ラストだけは余りにもあっさりしすぎていて、
正直興ざめの部分もあります。
不器用な鷲津さんが焦れったい
上巻のみの感想はハゲタカ2に比べたらエンターテイメント性が薄くほんとに経済小説って感じです。でもその中で鷲津さんの不器用な恋物語的な要素もありただの経済小説ではありません。


貴子さんに対しては少年みたいになってしまう鷲津さんがもう可愛いし焦れったいです。それから恐ろしいくらい仕事ができるリンさんも鷲津さんに対しては時々焼き餅を焼いたりして乙女な部分もあり親近感が湧きました。


金融界の裏の壮絶な駆け引き
単にTVニュースを見ているだけでは分からない、
裏で起こっている政府、海外ファンドを巻き込んだ壮絶な駆け引きが描かれています。

多少の脚色は入っているのでしょうが、いろいろな人間模様が興味深いとともに
経済についてちょっと詳しくなれてお得な一冊です。
ドラマとは別の面白さ! 
ハゲタカと呼ばれている会社からお給料をもらっています。。。
ドラマにハマったものの、原作には興味がなかったのですがこちらで書評を見て手にしました。
ドラマとは鷲津のキャラが違いますし、設定も違うのですが引き込まれるように読みました。ドラマでは印象の薄かった「金髪」も、とても魅力的な描写がされており楽しめました。
よくこの原作であのドラマの脚本が書けたな〜と脚本家の手腕にも感心しつつ、原作が素晴らしいからこそ、創造できたドラマだと思えました。
「商いの基本」の教科書
主人公・鷲津のビジネス展開(読み、根回し)に脱帽です。

作中の彼の言葉を借りれば「これはアメリカンスタンダードなんて話じゃないですよ。船場の商いでも、これくらいのことはします。ただ、我々は、経済成長という幻想の中で、頭を使うことを忘れたために、商いの基本を失っただけです」(下巻64ページ)

小説としても大変おもしろく、秀作だと思います。



ハゲタカ(下) (講談社文庫)
真山 仁
価格: ¥770 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2006/03/15
ISBN: 4062753537
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 859位
発送可能時期: 在庫あり。

amazonの詳細ページへ
復讐の為に生きて見つけた真実とは
読み終えてあの割腹自殺をした方が誰なのか、そして鷲津さんはその方の復讐をする為にピアノを捨ててずっと生きてきて遂に見つけた真実とは何だったのか。


考えたら悲しいなぁと感じるけどその中でも救いは松平貴子さんと出会った事。鷲津さんに安らぎを与えられる人。反対にリンさんは巴御前みたいに一緒に戦って生きていく人…結局本国へ帰ったけど。2人の生き方は正反対。私ならリンさんみたいに好きな人と一緒に戦って生きたいなぁと思いました。


ドラマと違って鷲津に感情移入できませんでした
先日テレビドラマの再放送を見た後、本作を読みましたが、
あまりにも設定が違いすぎるので、衝撃を受けました。
ドラマでは以前、三葉銀行に勤めていたときに 「 事件 」 が起きたという
鷲津の過去があるため、彼に感情移入できましたが、
本作の鷲津には、特に感じるものがありませんでした。

また、貴子という女性の父親が娘が退陣しろと言っても承服しないのに、
彼が敬服している元首相の前だと舞い上がってしまうというのは、
このような親子関係など、読んでいて鬱になるものでした。

この世界に生きている人たちの仕事に対する思いというのが私には全く理解できないので、
作品世界に入っていきにくかったです。
元々、本作のような世界にあまり関心がないという理由もありますが
( 実在の人物が出てくる 「 小説 東急王国 」 や 「 小説 小林一三 」 は大変面白かったのですが ) 、
個人的には、それほどの引きは感じませんでした。
企業再生という題材は 「 お勉強 」 にはなりますが、
あまりにもドラマチックな作りだったドラマと比べると、 「 普通 」 の作品という認識しか持てませんでしたね。
続編を前提にして書いているのではないか
企業再生ファンドを基にした経済小説

解りやすい文書で一気に引きずり込まれるように読みました.
下巻は,上巻よりも金融の知識が少なくなり経済小説を楽しむというよりも
経済を基にしたミステリーという色合いが濃くなっています.
 評価が5でないのは経済の色合いが薄れたためであり,感情などの
小説的な内容を楽しむ人にはとても楽しい本ではないかと考えます.

 元々が新聞記者であった作者の性格か,丹念に調査し
調査からのイメージを基に作品を作っているところが随所に
感じられ,とてもすばらしいと思います.

脇を固める登場人物も丹念に書かれている本作品を映像に
するのは中々難しい,それほど良い作品だと思います.
上下一気によめます。
メガバンクの不良債権問題も複雑に絡まってる問題で、
これまで現実では分かりにくい事も多かったが、
実は単なるお金の戦いだけでなく、人対人である部分も多く、
またどこと手を組むかで結果が大きく変わる。
大半が現実社会で起きていることだけに恐ろしい感じもした。
「ファンド」は、何を目指し、どういう役割を果たしているのか
 実際に日本で起こっている企業の「再生」「合併」「買収」など、きれい事ではすまないドライな経済競争・経済戦争が、自分のような素人にもピリピリしたせめぎ合いを実感できるほどに、丁寧に描かれています。
 特に、現実社会でも「ハゲタカ」として忌み嫌われている感のある「ファンド」が、何を目指し、どういう役割を果たしているのかが分かります。
 それを象徴する鷲津という存在が、下巻の途中以降、さまざまな思いや背景が明らかになる中で、浮き彫りになってくる課程が、読者の「ファンド」に対する理解と重なるのは当然でしょう。



本のみちしるべ Powered by Amazon Web Service
PR: 本をまとめて検索