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ゴッホ殺人事件〈上〉 (講談社文庫)
高橋 克彦
価格: ¥700 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2005/04
ISBN: 406275049X
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 141906位
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ヌエネン時代のゴッホは、後年の有名な作風とまるで違う。
 一人暮らしの母親が自殺した。
 貸し金庫に保管していたもの
「ゴッホの未発見の絵のリスト」ではないか?
 パリに住む絵画修復家加納由梨子はオルセー美術館の学芸員マーゴとともにリストの謎に迫るために旅に出る。
 
 母親の死の謎を追うはずだったのが、ゴッホの未発見の絵の存在にかかわってくることで、ゴッホの生涯の謎の解明にせまることになっていう展開が面白いです。
 主人公達のゴッホの生涯をたどる旅行の描写が楽しく、ガイドの本を読んでいるようでした。
テンポよく
グイグイと読み進んで、
あっという間に読破してしまいました。

「ダヴィンチ・コード」みたいな、
知的好奇心×ミステリーがいい按配です。

「ゴッホ」つながりのミステリーで、
ジェフリー・アーチャー「ゴッホは欺く」も
面白かったです。
ゴッホは自殺ではなかったのかも!!
ゴッホの作品がからんだ殺人事件が、
日本・フランス・オランダなど舞台をどんどん広げて
国際色豊かにテンポよく繰り広げられる。

ストーリィそのものよりも、
ゴッホの死をめぐる謎や、
弟テオとの書簡に秘められた謎、
ゴッホの評価が生前と死後であまりにも違っている原因など、
登場人物たちの会話として
とにかくゴッホの蘊蓄がいっぱい語られるので、そこが面白かった。
ゴッホに隠された謎を追う
日本で、いや、世界でも一、二をあらそうほど有名な画家、ゴッホ。彼の未発見の絵とそれにからんだ殺人事件を、塔間双太郎が追いかけます。
これまでの、写楽や北斎など日本の浮世絵師の名前をつけた一連のミステリと比べると、スイス・オランダ・フランスなど舞台が世界に広がっていてサスペンス性が高まっています。殺人事件とともに、ゴッホの生涯に隠された謎を追求していくあたりは今まで同様ですが、これが定説を覆すような驚きの内容、しかもそれをさらに一ひねりしてあり、これを読むためだけでも本書を読む価値有り、歴史ミステリのおもしろさを味わえます。
シリーズ探偵である塔馬双太郎の悲しい過去の清算もファンには見逃せません。
ゴッホや絵にそれほど詳しくはないのですが、とてもおもしろく読めました。
ぐいぐい読者を引っ張る展開!
 「写楽殺人事件」「北斎殺人事件」「広重殺人事件」ほか、高橋克彦氏の小説にみられる着想のあざやかさ、物語の展開の魅力と博識ぶりにはいつも感嘆する。徹夜してでも1日で読みきらずにはいられない。
 日本~ヨーロッパを舞台にした美術界の謎を中心に物語が進むこの「ゴッホ殺人事件」でも、着想のスケールの大きさにただただ圧倒された。
 特に前半は語り口も展開も最高、ページをめくる手が止まらず、いったいどうしてくれるんだこの気持ちを!?という感じ。
 ただ、後半になると「謎解き」の部分がなんとなく重たく、登場人物同士の会話もなぜかしだいに色あせて、ペースが落ちてくる…そして最後にはなんともいえない欲求不満に陥ってしまう。
 あああ、惜しい。あまりに素晴らしい題材だけに、残念でたまらない。
 とは言うものの、やっぱりこの作品、読んでよかった。細かいことはともかくとして、知的刺激を与えてくれる本。
 ゴッホ展を見に行って感動した後なので余計そう感じるのだろうか、ゴッホとテオの書簡集も読んでみたくなった。



ゴッホ殺人事件〈下〉 (講談社文庫)
高橋 克彦
価格: ¥750 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2005/04
ISBN: 4062750503
おすすめ度:2.5
Amazon ランキング: 212952位
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

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惜しい研究者を失った。
 由梨子の知り合い、浮世絵研究者の塔馬双太郎が登場し、下巻の主人公として活躍します。
 スイスの富豪の不可解な死
 由梨子の母親の死 
 研究者マーゴの爆死。
 モサドの一員の死
物語は連続殺人の様相を見せていきます。
ゴッホの絵や、兄弟の往復書簡の謎。
色々盛り込まれてお話が展開していきます。
ちょいと水増し状態?
我らが塔馬がいよいよ登場。
国際的美術犯罪団のもくろみを未然に防止するとともに、
「何故にゴッホは生前全く評価されることがなかったのか?」
という永遠の疑問に対しゴッホ兄弟の微妙な関係を元にした鋭い推察を述べてくれます。
美術にまつわる深い考察と推理の着眼点はさすが!の高橋ミステリー。
しかしながら上下巻構成の欠点なのでしょうか・・・。
長丁場の会話がやけに多く、展開がやけにスローに感じてしまうという弊害は否めません。
上下巻に分けず、一冊ですっきりまとめてくれた方がスッキリしたのでは?
後半はつまらなかった
ゴッホの蘊蓄をめいっぱい散りばめながら
けっこうサクサクと繰り広げられる殺人(笑)事件。

上巻が結構面白かったので引き続き読んだのだが、
犯人はコイツだろうなぁ〜というのが見えてきてしまうし、
ゴッホの蘊蓄もネタ切れになって、
非常にスローな展開になってしまった。

しかも、私にとっては最大の関心事だった
ゴッホの死をめぐる謎についても
何だか歯切れ悪く中途半端にまとめられているので、がっかりした。



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