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青狼記〈上〉 (講談社文庫)
楡 周平
価格: ¥680 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2003/07
ISBN: 4062738031
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 261440位
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流石、楡周平!
「Cの福音」以降、楡作品は読んでいますが、やっぱり今回も当たり!
何でこんなに面白いんだろう、と思います。
文章力なのだろうか、内容なのだろうか、両方だろうと。

特に本作は感情移入してしまいました。
作品自体はあっという間に読めてしまうのに、
生きるとは、人として、などと読後には何か哲学的なことを考えさせられました。

楡周平、もっと読みたいです!
信じるものを失った現代ビジネスマンへのメッセージ
「人の運命とは幸、不幸表裏一体じゃ。何が不幸を呼ぶかは誰にもわからぬ。そしてまた、人の一生に無駄なものはありはせぬ。お前がここで強いられて
いる苦労も、いずれなにゆえのものであったのか、きっと分かる日がくる」
この主人公・趙俊に、師が贈る言葉が、本書で作者が最も伝えたかった
エッセンスであると思う。
自分の国を真摯に愛し、帝の為ならば、自らの人生を進んで投げ出すような
主人公だが、抜きん出た才能を持つがゆえに、保身にとらわれる帝から過酷な運命を与えら続ける。程度の差こそあれ、このような主従関係は、現代の会社社会でも、決して少なくない例である。そのような中にあっても、自分の信じた道を邁進せよ、とのメッセージは、現代ビジネスマンに訴えるものがある。
しかしながら、主人公を中心としたベビーフェイス陣容の描写が、過度にピュアな側面にのみ絞られてしまっているため、現実性に乏しく、読了後、
「人間は、ここまで清遠になれるのか」
「時代が変わるだけで、権力者の本質というものは、こんなに簡単に変わるの だろうか」
との印象を与えてしまっている。
もっと主人公の心の中での葛藤を深く掘り下げ、人間らしさ、及び、それを克服していく強さにも、スポットをあてて欲しかった。
悲喜こもごもの最高のエンターテイメント
「三国志」よりわかりやすく、「水滸伝」よりのめりこむ。そんな感じです。上下刊ありますが文の力と舞台の設定、登場人物の個性、どれもにすいこまれあっというまに読んでしまえます。ある若武者の成長記でもあるのですがそれがまた苦しくなるほどの境遇を背負っていきます。「朝倉恭介」シリーズの楡周平の時代考察はやはりすごい。フィクションの時代小説でありながらこれを読んだ企業戦士は意識の変革を考えるかもしれません。管理職の方にも是非一読されたい。



青狼記〈下〉 (講談社文庫)
楡 周平
価格: ¥680 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 2003/07
ISBN: 406273804X
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 101766位
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感動。そして爽快。野暮は言いっこなし。
今までの作品とはうって変わって、歴史フィクション物です。
楡式に歴史物を書くとこうも分かり易く、感動的になるものかと、
新たな一面に驚きました。
正義感に溢れ、疑うことを知らず、全てにおいて秀でる青年像は
非常に漫画的ですが、エンターテイメントとしての読み物におい
ては魅力的です。

現代社会ではあり得ない実直さゆえ、私のような俗人には共感し
にくい主人公ではありますが、ここまで徹底してストレートに
愚直さを見せつけられれば、気分爽快です。
一方で、人間ドラマが出色の出来で、不覚にも久々に涙しました。
エンターテイメントをエンターテイメントとして割り切って読め
る人ならば、文句なしにお薦めです。

久々の感動作!
とにかく上巻・下巻を通じてページを繰るのも、もどかしいくらい一気に読み終えました。きれいに、力強く描かれている親子愛・師弟愛・友情・大切な人への思いなど感動の連続です。出来ればたくさんの若い人に呼んでもらって、さまざまな人とともに生きるために必要なものは何かこの小説から感じてもらいたいと思います。通勤途中、電車の中でよんでいて思わす涙を流してしまったことも。本当に久々に心洗われるすばらしいお話でした。



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