![]() |
どうころんでも社会科 (講談社文庫)
清水 義範(著)
価格: ¥560 (税込) 文庫 出版社: 講談社 発売日: 2002/08 ASIN: 4062735148 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 157988位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |
説明上手では、日本一といわれる清水義範先生が「リアス式海岸
と人々の生活」「縄文時代」の授業をしていただいています。
とてもわかりやすく、たのしく読めました。
西原理恵子の漫画がめちゃくちゃおもしろいですが、清水先生の文章とは無関係
の表現ばかり・・・。それもまたよし。
学生時代、授業が全然わかんなくて、グレてた時のことを思い出しました。
西原はいまでも清水先生の前ではグレてるのでしょうか?
例えば、この本を読めば、
・三重県が愛知県と隣接しているのに関西弁を話すわけ
・富山と沖縄で本来北海道産の昆布の消費量が多いわけ
・富山の薬売りが誕生したわけ
・日本人が清貧や構造改革が好きな伝統
・福岡の都市開発ビルが派手なわけ
・世田谷区と杉並区の気風が違うわけ
などなどが分かります。
学校の社会科に対し、嫌な印象をもっている人は、この本を読んで少しは救われる部分もあるであるでしょう。でも、社会科って幅広いので、ばらばらな話をまとめただけの感じもします。やっぱり、学校で教えるときは、そうおもしろおかしくもならない事情があるのだ。
西原理恵子の漫画が文章の内容とはまったく関連性がなく浮いていた。
(西原が、対談を始めた清水に妬いたのか?)
最初の理科シリーズのほうがやっぱり面白かったかな。
富山の薬売り・薩摩藩の密貿易、一見何の関係もないこれらの事柄が密接に結びついているという説明には大変驚いた。
私は理科系人間だが、社会ってこんなに面白いのかと感動した。
最初は社会が苦手の娘(他の教科も苦手だけど・・・)に買ったが、面白くて通勤電車の中で全部読んでしまった。大人にもお勧めの本だ。
西原の挿絵は絵が汚くて見づらいけど、ツッコミが関西風でオモロイ。
(ただし、「昆布ロード」以外は期待しない方がいい)
でもたしかにこの世は「どうころんでも社会科」なのです。みんな気に留めないだけで。
「知多半島はそんなに田舎か?」たぶん小学校で地元の子達は田舎かどうか学んでいるに違いないです。
私が小学校のとき、埼玉県の歴史で、最近は時代劇に出ない松平伊豆守がかんがいして田んぼをうんとこさつくったりしたことを勉強しました。でも、勉強はそれだけ。現代につながるその影響とかは先生は話してくれませんでした。
ちなみに知多半島については、「硊??舎ではない」が清水の出した答えです。サイバラはばっちりつっこみます。「司X遼XX路線をねらっているな!」笑えます。
シルクロードと同じくらいロマンに満ちた「幻の昆布ロード」、当たり前田のクラッカー(?)「選挙権ありますか」、富士山の歴史をたどると完全に理科。
清水は「富士山と月見草」でこう書いています。「社会科と理科は隣りあっている」産業革命だって、鮭の産卵する川だって、理科なしには説明できないのです。
小学校で「総合学習の時間」というのがあるらしいですね(私のころは無かったから)。「すべての学問や事象は互いに連動し、影響を与え合っている」ことを、先生がこの本を読んで教材研究に活かしたら面白いだろうなあ、と思います。
でもお奨め対象は先生オンリーではありませんよ。これを読んでいるあなたです!
→この本の書評を書く



