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翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
麻耶 雄嵩
価格: ¥770 (税込)

文庫
出版社: 講談社
発売日: 1996/07
ISBN: 4062632977
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 69691位
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良くも悪くも騙されまる
恐らくこの本を読んで、途中で分かったという人はいないと思います。というかわかる訳ない!
何もかも読者の想像を裏切ることは間違いないので、とにかく騙される事が好きな人は絶対読んだ方がいいと思います。
論理展開や、人間関係や、犯罪に至る心理など、「現実感」に煩くこだわる本格派好きの人にとっては許せない作品かもしれません。
小説なんて楽しく騙されるのがいいのだ!と思う僕は見事にハマって楽しめました。
デビュー作としては
 91年(単行本)→93年(講談社ノベルス)→96年(文庫)。
 著者の第一長編にして、メルカトル鮎の最後の事件。著者の作品の中では、いちばん「ミステリ」っぽいのではなかろうか。きちんとトリックもあり、どんでん返しも効いている。名探偵が不条理な世界に巻き込まれたりもしない。
 そういう意味で、普通に楽しめてしまった。まあ、新人らしい欠点は(いくつも)あるが、将来性を感じさせてくる良作だったのではないか。
 しかし、著者は現実には、メタミス的な傾向を強めていくことになる。どのあたりに分岐点があったのか、知りたいものだ。
本格ミステリへの限りない礼賛
作者のデビュー作。副題にもある通り、メルカトル鮎はデビュー作の本作で殺されてしまうのだ。これも無駄に殺される訳ではなく、本作の趣向の一部として必然性があるのだが、この趣向はほとんど作品のトリックと言っても良いもので、これ以上内容は説明できない。

犯人がこの趣向を実行する必然性は殆どないのだが、作者がこの趣向を用いた背景には、作者の本格ミステリに対する限りない賛美と憧憬の想いが感じられて、同好の士として非常に嬉しかった。

作者はこの後、話題作を次々と発表していくが、本作はその出発点として本格ミステリへの限りなき愛着を示した感動作。
どんでん返しの連続で取り敢えず飽きることはない。
友人の勧めで購入し、読み始めたのだが、最初は文体にやや馴染めず「…これ最後まで読めるのか?」と懸念していたが、読み進めて行くうちに惹き込まれてしまい、最後まで一気に読んでしまった。
意外に次ぐ意外、どんでん返しに次ぐどんでん返し、探偵役の変遷など、話は二転三転して飽きることはない。
確かに驚いたし唸ったし推理小説に必須の「してやられた」感は盛り沢山だったのだが。―――面白かったかと問われると微妙である。
ミステリマニアなら一度は見て頂きたい高品質の推理小説だとは思うが、純粋に探偵の活躍する名探偵活劇小説として推理小説を見る人には、お勧めできない一品かもしれない。
いったい誰が本物?
え?この人が本物の探偵だったの????と、私的にはどんでん返しが楽しかったです。
犯人探しはどうでもいい感じ。 最後の最後だけたのしめました。



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