田中角栄のすごさはこの本をとおしてはなにも伝わってこなかった。
客観性を大きく欠き、「スピーチ術」の分析は段取りが悪く、
具体例も重複したりと、本を書くにあたってしっかりと構成をねったのかすら疑問に思える。
もっというなら、角栄のスピーチ全体の特徴や手法といったものを具体例に則してまとめていくのではなく、全く逆に角栄の特定のスピーチを時間も場所もばらばらに集めてきて、それぞれにたいしてそのばそのばだけのつまらない教訓のようなものを引き出しているだけである。
元新聞記者の著者だが、政策論議ができずに政治論議ばかりしている日本の新聞記者のレベルをこの本はよくあらわしてるな、などとつまらないグチでものべてみたくなるほど、この本はつまらない。
政治家の最大の武器は『言葉』だ。しかし、当世の政治家の弁論の不味さには、辟易する気持ちを禁じえない。そんな中、言葉巧みな政治家として小泉・真紀子・辻元らがメディアの寵児となったが、所詮はメッキのまがいもの。すぐさま化けの皮が剥がれた。
この本は田中角栄という国民政治家の類稀なる弁論術をコンパクトに分類・説明したものです。
一読して、こういう政治家が現代にもいたら、是非その話を聞きたいな、と思わされます。
高校時代から角栄さんのファンで、この本を買ったのですが、なかなか興味深い一冊でした。カタゴリーごとに著者がうまく田中角栄さんの名演説を上手にまとめられてた。人前でのスピーチはあまり好きではないのですが、この本を読んだらなんとなく自分にもできるような気がしました。