前半の闇金に追い詰められていく人間描写が素晴らしく、ぐいぐい引き込まれただけに、後半に進むにつれ話しが漫画チックになり、オチのどんでん返しは「それやっちゃったらなんでもあり」になってしまうというレベルだったのが残念。
あれだけ面白い前半と魅力的な人物設定なだけに、後半に期待しすぎてしまったかも‥。というのが素直な感想。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
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詐欺をしている二人組みとスリで生計を立てている少女がひょんなことから共同生活をすることになったのだが、それぞれ過去に同じヤミ金組織に苦しめられたという共通点があった。そんな生活に我慢できず、ヤミ金組織への復讐を計画するのだが、最後の最後までどんでん返しがあっておもしろかった。きちんと伏線も張られていたので、注意深く読んでいれば気付けたかもしれないが、すっかり騙されてしまった。
また、テツさんがタケさんに話した「お母さん指だけだと赤ちゃん指にくっつけられないけど、お父さん指をお母さん指にくっつけてやると赤ちゃん指にくっつく。お父さん、お母さんのどっちも揃っているのが一番いい」というの言葉が印象に残った。
また、テツさんがタケさんに話した「お母さん指だけだと赤ちゃん指にくっつけられないけど、お父さん指をお母さん指にくっつけてやると赤ちゃん指にくっつく。お父さん、お母さんのどっちも揃っているのが一番いい」というの言葉が印象に残った。
道尾秀介といえば、あっと驚く騙しの仕掛けでしょう。でもその仕掛けを成立させるために作られたような作品も少なくありません。それはそれで面白いのですが・・・
いつもの作者からすると、この作品はあっと驚く仕掛けは薄いです。その代わり、登場人物の造形や会話が素晴らしい。トリックなどにこだわらなくても面白く読めるはずです。はっきり言ってこの作者に、ここまで物語性豊かな作品が書けるとは思っていませんでした。批判する人もいるでしょうが、これは間違いなく彼の最高傑作だと思います。
いつもの作者からすると、この作品はあっと驚く仕掛けは薄いです。その代わり、登場人物の造形や会話が素晴らしい。トリックなどにこだわらなくても面白く読めるはずです。はっきり言ってこの作者に、ここまで物語性豊かな作品が書けるとは思っていませんでした。批判する人もいるでしょうが、これは間違いなく彼の最高傑作だと思います。
詐欺師の中年二人とスリの女の子とその姉とその彼氏。
それぞれに想いを抱える5人が、ひょんなことから共に生活をすることになる。
そして、ある時、あることをみんなで決行することになる。
終盤まで読んだ時点で、まずまずな感じで話が終わるのかと思いきや、最後まで読んだ時、
この小説の印象がガラリと変わり、最初から読み直したくなりました。
全体の8割まで読んで、なんとなく結末を想像して投げ出そうとする人が、もしいたら、
ぜひ!あと少し、ラストまで読んでください。
ネタばれになるので理由は書きませんが、本のタイトルも素晴らしいネーミングです。
それぞれに想いを抱える5人が、ひょんなことから共に生活をすることになる。
そして、ある時、あることをみんなで決行することになる。
終盤まで読んだ時点で、まずまずな感じで話が終わるのかと思いきや、最後まで読んだ時、
この小説の印象がガラリと変わり、最初から読み直したくなりました。
全体の8割まで読んで、なんとなく結末を想像して投げ出そうとする人が、もしいたら、
ぜひ!あと少し、ラストまで読んでください。
ネタばれになるので理由は書きませんが、本のタイトルも素晴らしいネーミングです。
ひょんな事から一緒に暮らし始めた詐欺師の中年男二人。そこにさらにかわいい女の子とその姉、姉の恋人がくわわり、おかしな共同生活が始まる。
暗い過去を持つ主人公、闇金とやくざ、と来たもんだからこれは私の苦手な「ハードボイルド系」かと思いきや、ちょっと違うタイプ。コメディタッチで笑える所も沢山。
登場人物はみんな過去に重いものを抱えつつ、ユーモラスで温かい。そしてその抱えた傷を作者が丁寧に浮き彫りにしていく。読む側は思わず主人公の気持ちに同化していくのだ。
そしてハラハラさせる大計画。その中で次々とあらわになる事実。
とにかく退屈させず、ページをめくる手が止まらない。そして色々予想していたにもかかわらず、予想を越える結末は秀逸。
でも、読んだ後、「面白かった!」だけで終わらず、家族とは何か、人を思う気持ちとは何かをゆっくりを考えさせられるのは、初めから最後まで作者が、重い荷物を背負った登場人物たちの心を丁寧にやさしく描いているからだろう。
暗い過去を持つ主人公、闇金とやくざ、と来たもんだからこれは私の苦手な「ハードボイルド系」かと思いきや、ちょっと違うタイプ。コメディタッチで笑える所も沢山。
登場人物はみんな過去に重いものを抱えつつ、ユーモラスで温かい。そしてその抱えた傷を作者が丁寧に浮き彫りにしていく。読む側は思わず主人公の気持ちに同化していくのだ。
そしてハラハラさせる大計画。その中で次々とあらわになる事実。
とにかく退屈させず、ページをめくる手が止まらない。そして色々予想していたにもかかわらず、予想を越える結末は秀逸。
でも、読んだ後、「面白かった!」だけで終わらず、家族とは何か、人を思う気持ちとは何かをゆっくりを考えさせられるのは、初めから最後まで作者が、重い荷物を背負った登場人物たちの心を丁寧にやさしく描いているからだろう。




