宇野亜喜良氏にカバー絵を描いてもらえるなんて、それだけでもスゴイ。
評価の分かれる作品だと思うが、たとえば登場人物がいない『人間が出てこない話』は小説としてアウトなのか。でも、空や空気感についての彼女の表現力は、独創的できわめてシャープだ。そして、人の心と空模様は実によく似ていると思う。
『嘘系図』に見られるように、彼女は主要人物をごく軽く浅く登場させて、人とのつながりは希薄だけれど、誰も生物学的にそこから逃れられない、と言っているようにも感じる。
『あとがき』も妙に力が入っていて笑える。「頭の中がいっぱい過ぎるといつも感じている」という彼女の、今後の進化を楽しみにしたい。
論理と感性は相反しない
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この本、なんだかCDアルバムのようである。15編から成るこの本は、まるで15の楽曲から成るCDアルバムのようである。「本を聴く」という一文はおかしな感じだけれど、まさにその言葉がピタリと当てはまる。
POPな曲が流れたかと思うと、突然プログレ風になったり、ラブソングになったかと思えば、突然パンクになったり。それはまるで、音楽を聴いている感覚に襲われる。POPだったりパンクだったりっていうと、なんかまとまりがないように思われるけれど、しかし、バラバラに作り上げたシングル曲を集めるというのではなく、このアルバムのためにそれぞれをつくりあげた楽曲を集め、ひとつの作品にしているようなこの本は、まるでコンセプトアルバム。これは『サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド』の本バージョンだ。大げさ?
あとがきで、「ほぼフィクション」とかいっているけど、フィクションに感じないかんじがまたおもしろい。(ほんとにフィクションなのかもしれないけど)
気難しい本に疲れたかたに、ぜひおすすめしたい本です。こーゆー本もあんだぁ。って、新しい発見!
以下、気に入った文章を引用します。
「そもそも、誰かのことを『知っている』か『知っていないか』というのは曖昧なものだ。顔を見たことがあれば、『知っている』と言ってしまっていいのか、見ていなければ『知らない』と言ってしまっていいのか、私にはわからない」
POPな曲が流れたかと思うと、突然プログレ風になったり、ラブソングになったかと思えば、突然パンクになったり。それはまるで、音楽を聴いている感覚に襲われる。POPだったりパンクだったりっていうと、なんかまとまりがないように思われるけれど、しかし、バラバラに作り上げたシングル曲を集めるというのではなく、このアルバムのためにそれぞれをつくりあげた楽曲を集め、ひとつの作品にしているようなこの本は、まるでコンセプトアルバム。これは『サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド』の本バージョンだ。大げさ?
あとがきで、「ほぼフィクション」とかいっているけど、フィクションに感じないかんじがまたおもしろい。(ほんとにフィクションなのかもしれないけど)
気難しい本に疲れたかたに、ぜひおすすめしたい本です。こーゆー本もあんだぁ。って、新しい発見!
以下、気に入った文章を引用します。
「そもそも、誰かのことを『知っている』か『知っていないか』というのは曖昧なものだ。顔を見たことがあれば、『知っている』と言ってしまっていいのか、見ていなければ『知らない』と言ってしまっていいのか、私にはわからない」
ききわけのいい無難な作家などつまらない。作家というのはこれくらい強烈な自意識を持つべきだと私は思う。「浮き世でランチ」にがっかりした分、本作には快哉を叫んだ。やったぜ山崎!私事が素材だろうし、それを寸断してごちゃ混ぜにして作品化したのは、とっても文学チックだ。志賀直哉を引き合いに出すまでもなく、大江健三郎だって芥川龍之介だって太宰治だって自分のことを書いているじゃないか。
ちっちゃな自分にこだわって、うじうじするのを書くのが、文学というものだ、と私は言い切りたい。
ちっちゃな自分にこだわって、うじうじするのを書くのが、文学というものだ、と私は言い切りたい。
いつも拝聴しているTBSラジオの『講談社ラジオブックス』でたまたま当書の表題兼1番目の作品『理論と感性は相反しない』を朗読してましたんでそれを聞いた上で購入してました。 あんまりジャケ買いとかアニメ化したからとか、話題だからという理由で最終的に購入を決定するということはまず・ほぼしない(ただぁ〜し!作家買いが基本(笑)。
いくつかいいなっ?と思うのは確かにありました。 自分と似ているのがでてきたり人間関係とかなるほど!!リアルなんで、購入して読んだこと自体は後悔していません。 しかしながら、ハードカバーなんで安くはないですし、一時間そこらで終わりましたが・・・果たしてこの本は価値があるのか?おもしろいのか?オススメカ?と問われたら胸をはって『うん』とは言い難い作品です。
これは・・・どの事象、事柄にもいえるのでしょうが・・・感性に訴える部分が強すぎて、共感できる作品と全く理解できない作品と両極端に別れました。
エッセー?とも感じました。
ちなみに著者の映画化した作品は未読です。読もうとも思いません。 もう著者の作品を購入することはないと。
でも、共感する部分やあとがきで著者が熱く述べている文学に対する考えは非常に好意がもてたので星はこうなりました。
いくつかいいなっ?と思うのは確かにありました。 自分と似ているのがでてきたり人間関係とかなるほど!!リアルなんで、購入して読んだこと自体は後悔していません。 しかしながら、ハードカバーなんで安くはないですし、一時間そこらで終わりましたが・・・果たしてこの本は価値があるのか?おもしろいのか?オススメカ?と問われたら胸をはって『うん』とは言い難い作品です。
これは・・・どの事象、事柄にもいえるのでしょうが・・・感性に訴える部分が強すぎて、共感できる作品と全く理解できない作品と両極端に別れました。
エッセー?とも感じました。
ちなみに著者の映画化した作品は未読です。読もうとも思いません。 もう著者の作品を購入することはないと。
でも、共感する部分やあとがきで著者が熱く述べている文学に対する考えは非常に好意がもてたので星はこうなりました。
前作で失望して次回作に期待していたのですがこれは一体どうしたことでしょうか?
初めての出版社の術中に嵌ったのか、短編集というよりはエッセーに近いというか、ほとんど実話じゃないかと思うような著者の愚痴が満載です。 あまりこんな事は書かないでもっと小説然としたものをじっくりと書き込んでいただきたいものです。
初めての出版社の術中に嵌ったのか、短編集というよりはエッセーに近いというか、ほとんど実話じゃないかと思うような著者の愚痴が満載です。 あまりこんな事は書かないでもっと小説然としたものをじっくりと書き込んでいただきたいものです。




