ひとつ前に戻る

歩く
ルイス・サッカー金原 瑞人西田 登
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 講談社
発売日: 2007/05/25
ISBN: 4062140403
おすすめ度:4.5
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切なくも清々しい思春期小説
『穴』ほどではないが、これもルイス・サッカーならではの物語だろう。『穴』では脇役だったアームピットが今回は主役。Xレイも非常に重要な役どころ。ラストはジーンときます。ルイス・サッカーらしいユーモアもばっちり。しかし、今回はちょっとユーモアが薄いような気もする。ただ、超有名なアイドルの少女とごく普通の少年が出会うという、下手をすれば陳腐になってしまいそうなネタを無理なく描きあげているのはさすが。『穴』を超える傑作ではないが、『穴』が気に入った人は絶対に読むべきだろう。できればスタンリーにも出てきてほしかったが。
ちなみに、サッカーでいちばん泣けるのは『トイレまちがえちゃった』です。教育関係者もこれは必読。
「穴」続編!
といっても主人公はアームピット(脇の下!)とXレイだが。
「穴」は最高に面白かったけど、その他の作品はなんだかテイストが違うなぁと思っていたのですが、コレは面白い。
グリーン・レイク・キャンプその後、「まっとう」に生きるためにアームピットは自分に5つの課題を出す。
高校を卒業する、
仕事をみつける、
貯金をする、
けんかの引き金になりそうなことはしない、
アームピットというあだ名とおさらばする…

それなのにXレイが現れて、貯金をちょっと一儲けに使わないかい?と甘い囁き。
で、課題がどれもあやうくなってゆきます(笑)
悪気はないのだけれど、ちょっとの企みがあれよあれよと大事に。
そんなつもりじゃなかったのに!
という少年の心理描写がルイス・サッカーはマッタクとっても上手です。
こんなに酷い状況なのに、おかしくて、でもホロリとしちゃう。

主人公のアームピットと、隣の少女で脳性麻痺のジニーのお互いを思いやっている関係がすてき。
親の描写もうまいです。なかなかうまくいかないところや、いやな所もね。

坂道を転がるように色んな出来事に巻き込まれて、で、アームピットはまたひとつ強く成長しますよ。
そして後書きにもあるように、青春小説でもあるのです。
とびきりキュートな女の子が登場しますが、そこは読んでのお楽しみ。



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