毎日当たり前のように手を合わせていた家族所有の観音様が、
じつは親が事業する会社で産業発展の犠牲になった家族を弔うために
建てられたものだと知った衝撃。
犠牲者のひとりは親友の父だった。
その親友も子供の頃のちょっとした賭け(遊び)で、いまだに車椅子生活。
その親友の妻になったのは、みんなが憧れた幼馴染の女性であり、
じつは親友には内緒で付き合っていた元恋人だった。
おすすめの本というべきかどうか迷ったほど、重い内容です。
親友だからこそ思う、申しわけないという思い(自分をゆるしたくない思い)と、
親友だからこそ、罪は自分にあるから相手を責めない(だから謝るな!という思い)
肉親だからこそ、どうやってもゆるせない(ゆるしたくない)思いと、
肉親だからこそ、ゆるせなくても理解しなくてはいけない(認めなくてはならない)思い
が交錯する。
それぞれの立場や思いがわかるからこそ、読むほどに痛すぎて、
心の悲鳴が聞こえてきそうな内容ですが、
未来へ進む勇気と、一番嫌な過去と対決する勇気を目の当たりにすると、
あふれ出ていた衝撃の涙が、一気に強い感動へと変わります。
ぜったいに途中でやめないでください、心に残る1冊になるはずです。
カシオペアの丘で(上)
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ブランケットキャットを読んで、軽妙な語り口に感心したので本書も読んでみた。
残念。愛と友情と人間の許しをひたすら語るのだが、設定がお粗末なので言葉を
上滑りに感じてしまった。深刻に真剣に語るほどに、「それは言いすぎでしょう」
と思ってしまう。
個人的には吉村昭などが好きなのだが、深刻な言葉を語らずとも淡々と事実を
積み上げていくことによって、真実に迫れるのではないか。
もしそうでなかったら失礼だが、この作品はテレビのドラマにでもするつもりで
書いたのかとも感じた。それだったらうなずけるものがある。
この作家にあった、軽妙なタッチの短編などが読んでみたい。
残念。愛と友情と人間の許しをひたすら語るのだが、設定がお粗末なので言葉を
上滑りに感じてしまった。深刻に真剣に語るほどに、「それは言いすぎでしょう」
と思ってしまう。
個人的には吉村昭などが好きなのだが、深刻な言葉を語らずとも淡々と事実を
積み上げていくことによって、真実に迫れるのではないか。
もしそうでなかったら失礼だが、この作品はテレビのドラマにでもするつもりで
書いたのかとも感じた。それだったらうなずけるものがある。
この作家にあった、軽妙なタッチの短編などが読んでみたい。
幼なじみ4人が、逆らえない運命(生まれる前に起こった不幸な事故、恋愛、病気など)に翻弄されながらも、切れることのないお互いの絆を描いているお話。
と聞くと、涙なくしては読めないお話なのでしょうが、残念ながら私は最初に感じた違和感が最後まで尾をひき、読みきるのに非常に苦心しました。
そもそも「外科手術ができないまでに手遅れなガン」に気づいた段階で、全く自覚症状なしというのは、現実にはあるとしても非常に少ないケース。
確かに検診で初めて進行ガンに気づく場合もあるようですが、その場合、「何となく体調悪かったけどガンとは思わなかった」というケースがほとんどであり、シュンがガン患者にしては比較的若い世代であることを差し引いても、症状がないばかりか、ジョギングまでしているのはちょっと考えられません。
このお話の場合、あっけらかんと自分の病気を語るシュンに、ユウと川原さんが怒るシーンがあり、その場面のためには最初は自覚症状なしの設定がよかったのでしょうが、「このシーンのためにはこういう設定が必要だったんだな」と思わせること自体、作り物くささを感じさせる証拠。
ガンという病が非常に増え、実際、ガンと闘われた人々(それも比較的若い世代)の実話が多く書籍化されている今、フィクションでガン患者を登場させるのなら、よっぽどリアルに描かないと逆効果だと思います。
確かにこの本のテーマであろう「他人、自分を許すこと」がわりと力を入れて描かれていたり、ユウの独自の人生論など、面白いと感じた部分もありましたが、違和感のため効果が薄れてしまったように思いました。
と聞くと、涙なくしては読めないお話なのでしょうが、残念ながら私は最初に感じた違和感が最後まで尾をひき、読みきるのに非常に苦心しました。
そもそも「外科手術ができないまでに手遅れなガン」に気づいた段階で、全く自覚症状なしというのは、現実にはあるとしても非常に少ないケース。
確かに検診で初めて進行ガンに気づく場合もあるようですが、その場合、「何となく体調悪かったけどガンとは思わなかった」というケースがほとんどであり、シュンがガン患者にしては比較的若い世代であることを差し引いても、症状がないばかりか、ジョギングまでしているのはちょっと考えられません。
このお話の場合、あっけらかんと自分の病気を語るシュンに、ユウと川原さんが怒るシーンがあり、その場面のためには最初は自覚症状なしの設定がよかったのでしょうが、「このシーンのためにはこういう設定が必要だったんだな」と思わせること自体、作り物くささを感じさせる証拠。
ガンという病が非常に増え、実際、ガンと闘われた人々(それも比較的若い世代)の実話が多く書籍化されている今、フィクションでガン患者を登場させるのなら、よっぽどリアルに描かないと逆効果だと思います。
確かにこの本のテーマであろう「他人、自分を許すこと」がわりと力を入れて描かれていたり、ユウの独自の人生論など、面白いと感じた部分もありましたが、違和感のため効果が薄れてしまったように思いました。
閉演間近の炭鉱跡地の遊園地を舞台に描かれる、
幼馴染の男女4名(プラスアルファ)の物語。
いつもながらの重松節は、破綻なく読める。
しかし・・・ちょっときれい事過ぎないか。
ドロドロの話を、美化し過ぎていないか。
また、登場人物のキャラ設定や状況描写など見ていると、
まさかドラマ化とか意識していないだろうなと、勘繰ってしまう。
最近、巷にはその手の「不純な」作品が多いので・・・。
マンネリな感じも否めない。まあ、これは作者のスタイルだろうが。
さらに、全体的にくどい。特に終わり方。
もっとさりげない方が良い。
これじゃコテコテ過ぎる。
幼馴染の男女4名(プラスアルファ)の物語。
いつもながらの重松節は、破綻なく読める。
しかし・・・ちょっときれい事過ぎないか。
ドロドロの話を、美化し過ぎていないか。
また、登場人物のキャラ設定や状況描写など見ていると、
まさかドラマ化とか意識していないだろうなと、勘繰ってしまう。
最近、巷にはその手の「不純な」作品が多いので・・・。
マンネリな感じも否めない。まあ、これは作者のスタイルだろうが。
さらに、全体的にくどい。特に終わり方。
もっとさりげない方が良い。
これじゃコテコテ過ぎる。
幼女殺人事件、しかも犯人は妻と関係を持っていた…この衝撃の事件が発端となり、多角的に物語がスタートする。さまざまな要素が絡み合い、作風に新鮮みがある。
そこに、作者おなじみのテーマ・手遅れの癌患者が詰め込まれ、上巻は魅力的に展開する。
そこに、作者おなじみのテーマ・手遅れの癌患者が詰め込まれ、上巻は魅力的に展開する。




