閉演間近の炭鉱跡地の遊園地を舞台に描かれる、
幼馴染の男女4名(プラスアルファ)の物語。
いつもながらの重松節は、破綻なく読める。
しかし・・・ちょっときれい事過ぎないか。
ドロドロの話を、美化し過ぎていないか。
また、登場人物のキャラ設定や状況描写など見ていると、
まさかドラマ化とか意識していないだろうなと、勘繰ってしまう。
最近、巷にはその手の「不純な」作品が多いので・・・。
マンネリな感じも否めない。まあ、これは作者のスタイルだろうが。
さらに、全体的にくどい。特に終わり方。
もっとさりげない方が良い。
これじゃコテコテ過ぎる。
カシオペアの丘で(上)
|
幼女殺人事件、しかも犯人は妻と関係を持っていた…この衝撃の事件が発端となり、多角的に物語がスタートする。さまざまな要素が絡み合い、作風に新鮮みがある。
そこに、作者おなじみのテーマ・手遅れの癌患者が詰め込まれ、上巻は魅力的に展開する。
そこに、作者おなじみのテーマ・手遅れの癌患者が詰め込まれ、上巻は魅力的に展開する。
約30年振りに再会した親友たち。それぞれが歩んだ時間の中にも消えることなく残っていた喜びと公開の記憶。綺麗な悲劇を描く著者が持ち味の馴染みやすい描写で読者を引き込んでいく。ただ、あまりにも悲劇の主人公が登場し過ぎるのも大作を薄味にしてしまうように感じる。
この作者の作品を読み通したのは初めてである。評価が高い作家だが、やはり設定などは非常に上手い。印象としては小説と言うより、映像作品を観たような読後感を持った。ひとつには、「少年少女時代からの夢・友情」「主人公たちの持った罪・運命」という設定、そしてそこに合ったキャラクターを先に決めて、そこから行間を埋めていったという印象があるからであろう。
悪く言えば、ラストの贖罪・許しのカタルシスというゴールに行くために強引にストーリーが進んでいくような部分もある(上巻の最初の方は自然な感じがあるが、途中からスピードアップすると細かい部分のあらが見えてしまう)。たぶんこれがテレビドラマやコミックであれば非常に良くできた作品なのであろうが…。
とは言え、上下巻読み通してみると、よくできた娯楽作品(全体にはつらい話だが)なのは間違いない。関東の人間には北海道という場所はロマンチックな響きを持つと思うので(これで舞台が南国だと悲劇度が変わってくるだろう。寒さや雪=全てをリセットするイメージがいい)、日常を離れてフィクションの世界に浸りたい人にはおすすめ。そしてもどった時には家族や友情を再認識するかもしれない。
悪く言えば、ラストの贖罪・許しのカタルシスというゴールに行くために強引にストーリーが進んでいくような部分もある(上巻の最初の方は自然な感じがあるが、途中からスピードアップすると細かい部分のあらが見えてしまう)。たぶんこれがテレビドラマやコミックであれば非常に良くできた作品なのであろうが…。
とは言え、上下巻読み通してみると、よくできた娯楽作品(全体にはつらい話だが)なのは間違いない。関東の人間には北海道という場所はロマンチックな響きを持つと思うので(これで舞台が南国だと悲劇度が変わってくるだろう。寒さや雪=全てをリセットするイメージがいい)、日常を離れてフィクションの世界に浸りたい人にはおすすめ。そしてもどった時には家族や友情を再認識するかもしれない。
中学校の倫理の先生が言っていた言葉を思い出した。
「人は日一日と、死に向かって生きる」
早いか遅いかの違いで必ず死ぬのに、それでも何かを成し遂げようとしたり、手に入れようとしたり、がんばろうとしたり、愛したり、なぜそんな風に必死になったりするのだろうか。
永遠に考えてもわからないくせに、考えても考えなくても、成し遂げても手に入れても愛しても、どうせみんな等しくいつかは死ぬのに、じゃあ明日にでもすべてを投げ出して生きることを終わらせちゃおうか、なんて多くの人は考えない。
それは「生きる」事の最後のゴールや答えや結末は、必ず直面する「死」では決してありえないのだ、ということの、それぞれの命を懸けた証明なのかもしれない。
死に向かって生きている、と言った先生の言葉は本当でも、私だって命を懸けて毎日を使って証明しよう。
自分だけの人生を、暖かな仲間とともに。
「人は日一日と、死に向かって生きる」
早いか遅いかの違いで必ず死ぬのに、それでも何かを成し遂げようとしたり、手に入れようとしたり、がんばろうとしたり、愛したり、なぜそんな風に必死になったりするのだろうか。
永遠に考えてもわからないくせに、考えても考えなくても、成し遂げても手に入れても愛しても、どうせみんな等しくいつかは死ぬのに、じゃあ明日にでもすべてを投げ出して生きることを終わらせちゃおうか、なんて多くの人は考えない。
それは「生きる」事の最後のゴールや答えや結末は、必ず直面する「死」では決してありえないのだ、ということの、それぞれの命を懸けた証明なのかもしれない。
死に向かって生きている、と言った先生の言葉は本当でも、私だって命を懸けて毎日を使って証明しよう。
自分だけの人生を、暖かな仲間とともに。




