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14歳 (MouRa)
千原 ジュニア
価格: ¥1,470 (税込)

単行本
出版社: 講談社
発売日: 2007/01/13
ISBN: 4062137992
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 39109位
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2筆者の14歳の時の心の内を示した本
筆者は現在、人気お笑い漫才師「千原兄弟」の「ジュニア」として
活躍している。関西にいた頃は、関西の番組のMCなどをいくつも掛け持ち、
当時の「関西一のホープ」として満を持して東京に進出してきた。
いわゆる「若手」の頃からその才能を如何なく発揮していた印象を
持っていただけに、このような過去があったことは全く知らなかった。

筆者は地元では「評判のいい」ある私立中高一貫校に合格する。その「青い
制服」に身を包んだまではよかったが、そこから学校から足が遠のき、
引き籠り状態になる。筆者自身は、それを将来のゆく道のために「必要な時間」
だと認識しながらも、どこかで焦りを感じていた。
それが行動にも現れ、何か腹の虫の居所が悪ければ、友人だろうが年下だろうが
年上だろうが家族だろうがつっかかっていった。
まさに反抗期真っ只中の「ジャックナイフ」である。

ご両親にいくつかの道を示唆されるも「何か違う」と感じ、つっぱねていた。
そして何とか高校に進学すると、兄から吉本の誘いが。これが筆者の探して
いた道だと気づく。

本書は、このような経過の中での筆者の心境を綴ったものである。
確かにお笑い芸人としては面白いと思うし、才能溢れる方だと認識しているが、
しかし、本書を「本として純粋に」(「お笑い芸人・千原ジュニア」という部分
を考慮しないで)読めば、個人的には他のレビューとは違う印象を受けた。
文体としても(敢えてそのように書かれたのかもしれないが)単文が多く、
「僕」を頻発するため、こま切れになってしまい、大きな流れとして心の中に
入ってこず、文調の抑揚にも欠けるためである。

あくまで、今ではお笑い芸人として活躍している方の、14歳の時の心の内を
示した一冊という位置づけの本だと感じた。
5
この本を読んでから自然と心が落ち着きました なんていうか、道が開けました 今までは他人にどう思われるかで行動してたけど、それは逃げなんやな、って思いました ジュニアさんが、クラスの連中に軽蔑されても、肩で風を切って歩き、喧嘩売られても、返り討ちにしました それは我を持っていたからそんな連中に臆することなく立ち向かえたんだと思います だからと言って、好き勝手して良いとか、引きこもりが良いとかじゃなくて、強い我を持つべきなんやな、と高校生ながら今、気付きました
5失ったんじゃない もっと大切な物を見つけたんだ。
14歳。それは誰もが多感で複雑な時期だ
しかしこの作者は誰よりも多くを感じすぎていた、見えなくて良い所まで。
作者はもうすこし、もうすこし待っていてください、僕は戦うべき戦場を見つける途中なんですと唱え続ける日々。最後、その「お笑い」という戦うべき戦場を見つけた時に作者が見違える姿に成長していった事を感じた。普通は考えるだけは疲れてしまい、本当に若い内から行動して戦うべき戦場なんて見つけるのは一握りだけだと思う。
私は作者が死に物狂いで考えてきた期間が、この「お笑い」というものにたどり着くまでに与えられた試練のような気がしていた。そしてこの作品は一見重いテーマであり読みづらそうだが、さらっと読める。それ程分かりやすい文章で構成されている
この作者のファンでなくとも是非手に取ってほしい作品だと思う。
514歳の子供の母として
私は正直言って千原ジュニアという人をあまり良く知りませんでした。ただ14歳というタイトルが私の心を動かしました。私には15歳の娘がいます。そして5歳年下に重度の障害をもった弟がいます。娘は弟が生まれたときからいつも、人になるべく目立たないように、とにかく内にこもった性格になってしまいました。私にも娘とちゃんと向き合う気力も体力も時間もありませんでした。その結果、中二で引きこもりがちになり、学校をたびたび休むようになりました。私には当時の娘の心境が理解できませんでした。なぜ、出てこない?、なぜ、何も言ってくれない?、私は頭がおかしくなりそうになりながら、一方で障害に苦しむ弟の世話に追われる毎日でした。でもなんとかしたい、と言う一心で、いろいろな本を読みあさりました。その末にこの本にであいました。読み進んでいるうちに、涙がとまらなくなり、14歳ってこんなに多感で繊細なんだ、知らないうちに娘をあせらせていた自分を責めました。そして娘にもこの本を読んでもらいました。そしたら、初めて(というか久しぶりに)私に向き合って話してくれたんです。私にはやりたいことがある(それは絵の仕事らしい)、でも弟がいる限り私には自由はないでしょう?私はそれは違うと答えました。あなたは自分の道を彼(千原さん)のようにしっかり探して進んでほしい、幸せになってほしい、と。すると、娘も肩の荷が下りたように顔がゆるみ、私がんばる!、と言って自分で行きたい高校を探し、3年になって友達もでき、この2月に希望の学校に無事合格しました。14歳は親にとっても難しい年頃。
ぜひ、普通のお子さんの親御さんにも読んでもらいたい、と思いました。
4ひきこもりについての参考にはならないと思う
ちょうど思春期の学生や、ひきこもりの子供を持つ親御さん・・・、読んでもあまり参考にはならないと思う。著者が"昔から人と同じ事をするのが嫌いな子供だった"と書いている通り、著者の考え方は良く言えば個性的、悪く言えば何かちょっと変?だから。
自分も過去に経験があるが、鬱状態になると『生きている意味が分からない』などと悩む。でも著者の場合、『何の為に生きていけばいいのかが見つからない』と悩んでいたようだ。前者と後者は、似ているようで微妙に異なる。後者の場合『見つからない、見つけたい』という、実は前向きな気持ちも含まれているからである。
普通の14歳なら、何の為に生きて行くかなんて考えないだろう。何かつまんないなぁと思いながらも、ダラダラと惰性で学校に通う。将来について悩むなんて、せいぜい高校生や大学生になってから。だが著者はわずか14歳でその壁にぶつかる。
人は、異端の者を排除しようとしたがるもので、強烈な個性を持っていた著者は、不良や大人達から目をつけられてしまった。そういう周囲のものから自分を守る為、とんがってヒステリックになってしまったのではないか。
芸人になり、その強烈な個性を武器にして戦うことの出来る場所を見つけ、ようやく著者は自分らしく生きられるようになったのだと思う。
こんな奴もいるんだなぁと、普通に小説として読んでみたら面白い作品である。



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