親友の死によって明らかになっていく最愛の彼女秘密よりも、恵まれていなかったからこそ固い絆で結ばれていく2人の人間の友情にせつなくなる。
差別と静かに闘った2人、成功してもなお満たされることなく愛人に子どもを授けてしまう親友の気持ちを理解しながらも、かつて愛した人がその妻であるがゆえに許せない主人公。
「人生は孤独を癒すためにあるのではないか。生きても生きても淋しさが解消することはない。その淋しさを紛らわすために生きているのが、人生ではないか」と、彼の孤独を本当に受け止められていたのかと最後まで自問する主人公に、深く共感を覚えた。
静かだけれど、心の奥深くに問いかける大人の小説だ。
未完成の友情
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