ひとつ前に戻る

闇の底
薬丸 岳
価格: ¥1,575 (税込)

単行本
出版社: 講談社
発売日: 2006/09/08
ISBN: 4062135280
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 141186位
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

amazonの詳細ページへ
デビュー作もよかったが、2作目も十分におもしろかった
デビュー作「天使のナイフ」もおもしろかったが、2作目もよかった。物語は、過去に妹を殺害された経験をもつ長瀬刑事、ベテランの村上刑事、そして犯人の男の3つの視点で描かれていくのだが、犯人の情報を少しずつ与えながら真実に近づけていく手法が見事ですっかり騙されてしまった。冷静に考えれば長瀬の父親が犯人とは考えにくいのだが、過去に子供を殺害された経験をもつという先入観をうまく利用していた。
重い
ミステリーとして楽しめるかと言えば否である。
重い社会問題に果敢にチャレンジする著者の姿勢は評価したいものの、
おもおもしくドロドロしすぎているために、読んでいると苦しくなってしまう。
リアルな描写なのかと言われるとそうでもなく、どこか底が浅く感じられる。
展開も、序盤で結末が想像のついてしまうものだった。
ミスリードしようとする、中盤の作者のわざとらしいフェイクもなんだかむなしい。

前作からの流れを無視するような、もう少し違う作品が見てみたい。
湘南ダディは読みました。
お勧めしません。 性犯罪による幼女の殺害事件が起きるたびに、かって同種の罪を犯した者がサンソンと自ら名のる者によって惨殺される。この劇場型連続殺人事件を警察側から追った作品ですが、一介の本好きが江戸川乱歩賞受賞作家にこんなことをいったら笑止なのですが、あえて申し上げますと主たる登場人物の警察官や犯人などの背景設定がいかにもご都合主義でそんな偶然が何度も重なるわけないだろうと感じてしまいますし、いわゆる警察小説の形式を作者としてはとりたかったのでしょうが、高村薫や横山秀夫の同系作品に比べますと、管内の同僚や上司との軋轢が十分書き込まれていないのだけに、ソリの合わない上役やいやに気をつかってくれる仲間などの存在がかえって本筋にとって邪魔なエピソードになっている気がします。
 作者としては驚天動地の幕切れとしてこのような結末にしたのでしょうが、この者が犯人だったら警察がちょっとその日の行動を丁寧にトレースしていけばすぐにつかまってしまうだろうし、サムソンは絶対につかまらないなどといえるわけないだろうと思います。表現上の破綻も何箇所かあり、小説好きの友人の習作を読まされてしまったような気がしました。
児童殺人をあつかった公開劇場型の犯罪小説ならもう大分に前に刊行されていて、おそらくこの作者も読んでいるのだろうと思いますが、雫井 脩介の「犯人に告ぐ」のほうが断然お勧めです。
哀しいですね
結末を読んで深い哀しみを感じました。
理性では抑えられないものを持って生まれてしまった人の悲劇を考えてしまいました。
なぜ、最後の仕上げとして協力者が必要だったのかがわかったとき、本当にやりきれないものを感じました。
初めて愛を知り、守るべき者を得たのに、それを貫くことは不可能だったのです。
今まで性犯罪者を蛇蝎のごとく忌み嫌っていましたが、ひとりひとりにその人の人生があり、普通の嗜好を持った人には理解し得ない深い哀しみがあるのかもしれないと思うようになりました。
題材はよいのですが...
幼い少女を犠牲者とする性犯罪。少年時代に妹を失った長瀬は、警官となって幼女殺害事件の捜査に当たったのだが...

幼い少女に対する性犯罪とその前科を持つ者への殺人事件というショッキングな題材です。最初は幼女殺害事件を担当していた長瀬は、妹の事件のことを知っている上司によって、性犯罪者に対する連続殺人事件の捜査を担当させられることになります。自分は、犯人を捕まえたいのか...遺族でもある長瀬の葛藤、まではよかったのですが、結末がちょっと納得いかない。なので、★3つです。



本のみちしるべ Powered by Amazon Web Service
PR: FS研究室