第一話と第五話はドキュメンタリ風小説。間の三篇がフィクション。
第二話の、兄、妹、そして兄亡き後、妹と結婚した兄の親友、この三者にツーカーと通じ合うamitieについて、ル・ペール・ラシェーズ墓地を舞台とした魂の交感に心を打たれました。第一話は過去度重なる侵略戦争によって西欧の人々の血に潜む忍耐の経験についての話。西欧人に通底するもの、そう、わかる人にはわかるもの。まさに最近の高橋たか子を読んでいる、という感慨が沸き起こる。妻を事故死させた友人を砂漠で死に追いやる第三話。物語としてはこれが最も面白い。第四話はセーヌ河岸にある古本屋でふと手にした私家版の小冊子に綴られた死の匂いただようラブ・ロマンス。そして第5話。『巡礼地に立つ』で詳しく書かれていたマリア出現を体験した娘の生涯と、彼女の神秘体験をわかる・通じる人たちとの魂の交感が綴られる。
「明晰なまなざし」でしっかりと死を見つめる、たか子さんの強い意志に戦慄を覚えます。
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墓の話
高橋 たか子
価格: ¥1,890 (税込) 単行本 出版社: 講談社 発売日: 2006/04/21 ASIN: 4062134063 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 58733位 発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送 ![]() |



