●あらすじ●
突然姿を消した父親が残したものは、市民農園の区画と農作業に関するホームページだった。父が失踪してから放置されていた菜園に手をいれ、畝を作り、野菜の苗を植え、父が日曜ごとに感じていたものを追体験して行く。高校生の主人公は農園いじりや父が立ち上げたホームページの閲覧を通して、今まで知らなかった父の別の姿を知ることになる。
●感想●
父親が不在となった理由は最後まで謎のままです。しかし理由よりも、今まで知らなかった父親の姿を知り、少しずつ変わって行く主人公が本書のテーマと感じました。野菜を育てるための知識も興味深く、父親が立ち上げたホームページも面白かった。文章も違和感なく読むことができました。芥川賞候補作だったようですが、特別難しい内容でもありません。120ページ程度の中編なので直ぐに読み終わります。しかし、買って読んだ方が良いとか、是非に読んだ方が良いとまでは言い切る自信はありません。星4つは私にとっては読んで良かったという意味です。私は、このような文芸作品は苦手ですが、それでも挫折せずに読めることだけは断言できます。
日曜農園
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