現実ではありえないような、キャラクターをもつ兄、父、母、現実ばなれした生活展開、そして物語にお決まりのナイスタミングの死。
こんなにも「物語でしかありえない」ベタな具材なのに、妙な共感をもちながらすらすら先を求めて読めてしまうのは、私たちが日常で潜在的に感じている、「役割」に対する「ズレ」の感覚を、やさしく浮上させてくれるから。
「なんだかズレているような気がするけど、なんとなく隠して生活している」感覚だったり、
「なんだかうまくいってないのわかっているんだけど、表面的にはきちんと役割を演じてみたりする」感覚を浮上させてくれるから。
リアルな世界では「役割」の違和感や、「何かが自分の中でズレてきていること」に関する違和感を感じつつも、心の押入れに押し込みながら日常をやりこなしてしまう。
この物語の家族(兄・父・母)は、その違和感を、ちゃんと表に出して、ちゃんと感じて、感じすぎてちゃんと壊れてくれて、
(日常的に私たちが壊れるのは勇気がいるが)、その先の再生の物語を紡いでくれる。
また、主人公が大切な人を失ったときの描写は、私たちの誰でもが体験する喪失の悲しみをうまく表現している。
現実には、この物語のような「ありえない的ドラマティックな」死の体験をしていなくとも、私達の心の中には誰でもこういった喪失のフィーリング体験がある。
そしてその喪失の苦しみを「家族への帰還」という水路に繋げたところにこの小説の一番の「仕事」を感じる。
蛇足ではあるが、舞台はおそらく「ケータイ」を持たない中高生の時代を想定していると思われる。大変ノスタルジックな仕上がりとなっている。
幸福な食卓
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この作品は、本当に素晴らしいなぁと思います。
よく、『中身が浅い』だとか『淡々とし過ぎている』というようなレビューがありますが、それはとらえ間違いです。
(※とらえかたは人それぞれですが)
深くなくて、言葉のリズムが凄くいい文章こそが、この作品の最大の武器なんです。
意味のないようなことでも、ふと何気ない味を出しています。
こんな文章は、よほどの読書家か、書き手じゃなければ書けません。
本当に素晴らしいです。
中でも、
「どうして自殺する人って風呂場を選ぶのかなって思ってたら、後かたづけが楽だからだよね」
という台詞は、鳥肌が立ちます。
この家族は、悲劇のあとも淡々としているようで、実は確かに変化があるんですよ。お風呂場を必死で洗う母や、主人公に気を使うようになった父、エリートの道を捨てた兄…
作者があえてぼかしている変化や描写を読めるようになれば、本当に素敵な小説ですよ。
連作となっている、一部だけだからつまらないのか?
というよりは、やはり、感性が合わないのだろうな。。。
どんな形でも、家族がお互いに思いやりあうことができますよー
形式にとらわれることないですよー
ほらー、こんなにほのぼのしてるでしょー
ということかと思います、はい。
作者がまだ子供なのかと思ったら、結構いい歳で、びっくり。
あ、中学校の先生なんだ・・・
教師って、学生の後もずっと学校で、学校の世界しか知らないから、
妙に頭でっかちの理想主義で、いつまでも子供の人、多いからなぁ。
というよりは、やはり、感性が合わないのだろうな。。。
どんな形でも、家族がお互いに思いやりあうことができますよー
形式にとらわれることないですよー
ほらー、こんなにほのぼのしてるでしょー
ということかと思います、はい。
作者がまだ子供なのかと思ったら、結構いい歳で、びっくり。
あ、中学校の先生なんだ・・・
教師って、学生の後もずっと学校で、学校の世界しか知らないから、
妙に頭でっかちの理想主義で、いつまでも子供の人、多いからなぁ。
やっぱりラストが悲し過ぎます。なのに、淡々と描かれていて。佐和子の彼氏の弟(寛太郎君)も将来はお兄さんのように大きくなるんだな、と少しは明るい未来も予感させるけども。最後は、そんな終わり方ですか。寂しくなりました。そして、明日もいつものように日々は始まるんだろうな。
私にしてみたら、この作品は悲哀が大き過ぎて、後のささやかなもの印象が薄くなっている・・・人は人が気付かない所で守られているのに気付くのに、凄く時間が掛かる。じわじわ気付いていくものなんですよね。守られている事は幸せな事。守るべきものがあるのも幸せな事。どんな苦しい事があっても、日々は続いてく・・・やっぱ、辛い。もっと本気のハッピーエンドが良かったな、と言うのがあります。
大事な人を失くす前に、出来る限りの事を。毎日後悔しないように。1日1日を丁寧に生きよう・・・とこの本を読んで思いました。
私にしてみたら、この作品は悲哀が大き過ぎて、後のささやかなもの印象が薄くなっている・・・人は人が気付かない所で守られているのに気付くのに、凄く時間が掛かる。じわじわ気付いていくものなんですよね。守られている事は幸せな事。守るべきものがあるのも幸せな事。どんな苦しい事があっても、日々は続いてく・・・やっぱ、辛い。もっと本気のハッピーエンドが良かったな、と言うのがあります。
大事な人を失くす前に、出来る限りの事を。毎日後悔しないように。1日1日を丁寧に生きよう・・・とこの本を読んで思いました。
家族って心強い。同時に煩わしくもある。
父は父であり、母は母であること。
自慢の兄はなぜ彼女と長く続かないのか?
当たり前に続くと思っていた日常がふいに崩れた時、修復できるのは「家族」だからなのか?
やわらかい言葉で紡がれてはいるが、作者の持ち味である(と勝手に思うのですが)しっかりとした現実がそこにある。
人生には喜びと同じぐらい悲しみや挫折があるけど、幾つになっても違う道を歩くチャンスはあるんだと感じた。
父は父であり、母は母であること。
自慢の兄はなぜ彼女と長く続かないのか?
当たり前に続くと思っていた日常がふいに崩れた時、修復できるのは「家族」だからなのか?
やわらかい言葉で紡がれてはいるが、作者の持ち味である(と勝手に思うのですが)しっかりとした現実がそこにある。
人生には喜びと同じぐらい悲しみや挫折があるけど、幾つになっても違う道を歩くチャンスはあるんだと感じた。



