ひとつ前に戻る

負け犬の遠吠え
酒井 順子
価格: ¥1,470 (税込)

単行本
出版社: 講談社
発売日: 2003/10
ISBN: 4062121182
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 197080位
発送可能時期: 在庫あり。

amazonの詳細ページへ
淡々と冷静に、遠吠えが続いていた
 単純におもしろかった。淡々と冷静に、遠吠えが続いていた。装丁に「佐藤可士和」氏を使っているところもいい。

 「負け犬」という言葉が、「未婚・子ナシ・30代以上の女性」を意味し、既に無視できない人口ボリュームになっていることを初めて指摘したのはこの本がハシリでしょう。少し前に流行った本ではあるが、楽しく読めた。

 ニート・格差社会・ワーキングプア・ハケンなどの社会問題が指摘され始めたのは、この本の後のことだと思う。しかし、この本で指摘する完璧なロジック(理屈)のように、「高学歴・高収入の男」は自分より劣る「女」を選びたがる。で、結果して「高学歴・高収入の女」と「低学歴・低収入の男」が残り、負け犬になる。確かに。このことが、大きな力・うねりとして社会に数々の悪影響を与えているのではないかと感じる。
男性天国
オスの勝ち犬です。遅ればせながら、やっと最近読みました。

内容は、要するにオールドミス連中の井戸端会議ってやつで、なるほど、女性は
こういったことが面白いのだなあ、微妙に不思議だなあ、といった感じです。

読み物的には気楽に愉快に読めます。総じて、女性向きの本です。
但し、女性向きに書いた物だから、「属性」に多くの筆が費やされ、「実体」はうまく
はぐらかされています。まあ、元々そんなに真剣な内容ではないのでしょう。

この本の主題は「少子化」だと思いますが、実態を把握するためにはもっと
男性側の実情を取材、調査しないと、少子化の原因である「負け犬大量発生」の
本当の原因はつきとめられないと思いました。それでは負け犬たちはもとより、
著者である酒井さんご自身の、心の整理も着かないのではないでしょうか。

読了後の未完成な感じは、負け犬発生を防ぐ具体的な解決策が無いからです。

そこで、男性の視点で「負け犬大量発生」の原因を分析しますと、それは
現代がまさに「男性天国」だからです。以下、順に説明しますね。

本書のコラム・オスの負け犬の項で、少子化の原因は「男性の消極性」と言っていますが、
今の世の中は、もろに男性の積極性を必要としなくなっちゃったのです。

昔から恋愛の形式は、「男性が意思表示、女性が承認」といったパターンですが、
従来は、承認がなかなか得られないのが、男性側の共通の悩みでした。

しかし近年、女性の承認が不要な世界、つまり、風俗産業が異常なまでに台頭し、
その心理的負担が不要となりました。それが、男性本来の積極性を根こそぎ奪っています。
相手に全く拒否されない、本当に気楽な世界なのです。そこは。
特別な理由が無い限り、人間は楽して結果が得られる方に、流されちゃうじゃないですか。
だから、女性側の男性に対する条件が厳しくなればなるほど、
風俗産業が急激に増大することは明らかです。

本書に出てくる「オタ夫、ダレ夫、ジョヒ夫、ブス夫、ダメ夫」全てが風俗産業の
お世話になっている、と言っても過言ではないでしょう。
私も毎週末通っていますが、何時行っても、順番待ちのお客さんがいます。

その世界は、女性の側に全く拒否権がない上に、随時、
メンバーが若いピッチピチ・ギャルにリフレッシュされる、夢のような世界です。
最近では、お客さんと結婚する風俗嬢も出始めています。
この男性天国が現存、成長する限り、負け犬にまず勝ち目はありません。

男性陣から「この裏切り者」という非難の声が聞こえてきそうですが、
というか、男性で、この現実を正直に女性にバラすヤツは絶対にいませんが、
こういった事実をちゃんと説明してあげないと、負け犬たちがかわいそうです。
だから、反則技は十分承知で、あえて私は説明しました。

よって、負け犬大量発生と、それに伴う少子化は言わば不可抗力で、
負け犬たちに責任はありません。
解決策は、言うまでもなく、「風俗産業全面禁止」の法律を作ることです。
今の政府にそこまで規制が可能か、は、別として。

また、負け犬たちに残された唯一の解決策は、相手が誰であれ、
目を瞑って「イエス」と言うしかないでしょう。少し変な解決策とは思いますけど。

書かれている内容は大変面白いですが、原因分析が甘いので、星3個としました。
良薬はいとおかし
2004年の流行語大賞トップ10入りの「負け犬」、30代、非婚、子なし女性を指す言葉、
その出展元がこの酒井順子著「負け犬の遠吠え」である。

内容は当事者である本人の開き直り、自虐ネタという偏見をもって読み進めれば、
これがあにはからんや、それは単なる販売戦略であって、「世間」という呪縛からいかに逃れて幸福を追求するかを面白く読ませる本である。

そう、この本は面白かった。興味深く読んだというだけではなく、本当に数箇所で声を出して笑った。

女性には人生のグローバルスタンダードがある、とされている。
結婚して子を生し、子育ての後にゆったりとして老後を楽しむ、であろうか。
オプションとしては、仕事と家庭を両立コースもあるかもしれぬ。

このコースに乗れた女性を勝ち犬、乗れなかった女性を負け犬とあえて区別することが、
この本のスタートだ。

そう、勝ち負けが結論ではなく、議論の土台にすぎないのだ。
だから、その区分けは赤ワイン白ワインでもゆり組バラ組でもなんでも良かった。
(でも、タイトルが「白ワインの味気なさ」や「バラ組みの憂鬱」じゃわかりにくくて本は売れんわなあ)

じゃあ、何が結論かと言えば、このグローバルスタンダード=世間は選択肢のひとつであり、
どちらを選んでも間違いではない、ということにつきる。

いやいや、この選択肢には正解不在はあり得ず、グローバルスタンダード=世間こそが正解だと信じて止まない人々に対して、
酒井女子は、確かにそういう考えもございますが、両方正解という考え方もあるのではないのですかという遠吠えを記している。そう、まさに遠吠えだ。一番届いて欲しい人は一番遠くにいるのだから。

もちろん、身近な同輩負け犬にもエールを送る。それは世間に負けずに頑張れではなく、両方とも正解なのだから、二つの正解の間に折り合いをつけて生きていくのが楽しいですよ、というエールだ。

ここまでがこの本の面白さ基本編。
では応用編はというと、「世間」の呪縛は女性の幸せ以外にも、例えば、男らしさ、ビジネスルール、民主主義、環境保護やら複雑に絡み合って私たちの考えと行動を自然に制約しているが、その不自然さから如何に自由に生きるかを考える上での
ケーススタディとして使えるということだ。(ん、なんか犬井ヒロシの苦悩と自由のブルースっぽくなってきましたか?)

言い換えれば、「空気」を読まずにはいられない、それを読んで発言して行動することこそ人として正しい道だと信じる人たちと折り合いをつけつつ、如何に「空気」を利用して楽しい人生を送るかを考えるための最良の本だと言えるかもしれない。

♪負け犬フリーダム、負け犬フリーダム、ダダダダダダダダダダン♪でも雄の負け犬にはちょっぴり辛口なのは内緒やでえ、サンキュー!

http://yabounokatachi.seesaa.net/article/110024905.html
すがすがしい
私は男で、こういう本は基本的に興味ないのですが、ベストセラー作品ということと作者が私

の年に近いということもあって、送ればせながら思い切って読んでみました。

本を読んだ感想は、「これだけはっきり言えば痛快」といったところでしょうか。

通常はフェミニストや社会常識などに気を使った文章が見え隠れするものですが、そういった

配慮は一切みられなかった。

ぬるま湯に浸っているような日常の繰り返しの中で、男もたまにはこういう本を読んでみるの

もいいのではないでしょうか。

負け犬の定義は、ある程度当たっていると思いますよ。
人生の深さは30代では決められない
勝ち負けに拘るのがそもそも大人げないし、品のないこと。現在の経済システムでは女は結婚したら最後、他人の世話をするために生まれてきたようなもの。夫、子供、孫、親。自由になれるのは容姿も衰える老後。ならば独身で輝くのもひとつの生き方。ただ人間、経験のないことは語れない。説得力がないから聞いてもらえない。そして実際専業主婦をしているだけでは飛躍的に賢くならないとは思う。結婚は純粋に仕事としての向き不向きがあるし、しなくて済むものならしなくてよいし、とりあえずしてみて辞めるのもひとつの転職。最近は仕事のできる男性は包容力のある姉的女性を好む傾向が高いので、キャリア女性が絶対余るわけでもない。結局は女性のスキルには個人差があると思う。人生は最後に自分でこれでよかったと納得できるように生きればよい。真実の勝ち犬があるとすれば、それは経験値が高く他者批判をしない器の大きい女性であり、少しの言葉や態度で周りの人間を救ってくれる女性である。



本のみちしるべ Powered by Amazon Web Service
PR: 本をまとめて検索