装丁が秀逸すぎます。受験関係本にしか見えない(笑)
表題作の学生の成長振りは目覚しいものがありますね。
ラストの手紙には笑わせてもらいました。
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国語入試問題必勝法 (講談社文庫)
清水 義範(著)
価格: ¥470 (税込) 文庫 出版社: 講談社 発売日: 1990/10 ASIN: 4061847740 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 4237位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |
私見ですが,ヨチノリ氏の<たぶん>最初にして最後のたぶん>の最高傑作です.
結末など,「げえでるの不完全性定理」を彷彿とさせます.
ほんまかいな…
純粋理系育ちの私としては,大学入試前にほしかったです.
うちの子ども(息子3人)も国語の勉強はこれだけでいいかも…
結末など,「げえでるの不完全性定理」を彷彿とさせます.
ほんまかいな…
純粋理系育ちの私としては,大学入試前にほしかったです.
うちの子ども(息子3人)も国語の勉強はこれだけでいいかも…
受験生の頃読んだとき、実は「国語入試問題必勝法」は半分本気にしていました。かなり笑えてなるほどと思わせる、面白い作品でした。
でも、表題作以上に、印象に残っているのは、「靄の中の終章」です。
老人性痴呆症が進行する様子を主人公の目線で描いていて、初めて読んだとき、とても衝撃的でした。本人以外の目線で描いたものは読んだことはあっても、本人の立場で描いたものを読んだのは、この作品が初めてでした。
でも、表題作以上に、印象に残っているのは、「靄の中の終章」です。
老人性痴呆症が進行する様子を主人公の目線で描いていて、初めて読んだとき、とても衝撃的でした。本人以外の目線で描いたものは読んだことはあっても、本人の立場で描いたものを読んだのは、この作品が初めてでした。
清水氏の作品の特徴である「パスティーシュ」。もともとの意味はフランス語の美術用語で「模造品」を意味する。英語で言えば"Pasted"で、「こね合わせた」「ペースト状の」というような訳になる。これを文学作品に当てはめると、「文体模倣」「模写」「パロディ」ということになるのだろうが、清水氏はそれをさらに拡大させて、人間生活のあらゆる事象にユーモアを交えて味付けした文章と、ウィットに富んだ斬新な切り口で迫っている。
確かに国語入試問題必勝法などというものは存在しない。あるはずがない。でも、存在しないものを、ユーモアとウィットにあふれた文章で、あたかもあるように見せるのである。本当はあるかもしれないと思わせるのである。これこそが清水氏の世界なのであり、面白さなのだろう。
タイトル作が最も面白くてその他は好き好きという点では、他のレビューと同じ意見です。ただ、国語という教科は好きでなかったものの、無類の本好きで国語のテスト(全国模試ですね)にはやたら強かったものとして一言。
この必勝法には幾つもの「本物の必勝法」のエッセンスが隠れています。単なるジョークや誇張ではなく、ありがちな国語の試験問題をベースに、その問題を解くための本当に効率の良い思考方法をもとにしているからこその面白さが感じられます。
結局のところ、本当にその人の国語能力(文章表現力・語彙力・読解力など)を知りたければ、論文を書かせるなり面接するなり、即興でスピーチさせるなりしたほうが良いわけで、その意味ではこんな重箱をつついたような試験問題に右往左往している教師・受験生を笑い飛ばしているとも思います。
それはともかくとして、軽妙なテンポ、独創的な着眼点、風刺、実体験に基づいた真実の土台がブレンドされた、極上の娯楽短編小説だと思います。国語が得意だった人には大喜び。そうでない人にもそれなりに楽しめる本だと思いますよ。
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