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最後の記憶
綾辻 行人
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 角川書店
発売日: 2002/09
ISBN: 4048733990
おすすめ度:3.0
Amazon ランキング: 546384位
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駄作?試作?
死ぬ直前、人生最後の記憶は何になるのだろうか。進行性の痴呆に冒されたとき、最後まで強固に残る記憶(こちらも「人生最後の記憶」と呼べるでしょう)は何になるのだろうか。想像するだに恐ろしいテーマですが、そこをホラー調・ミステリ風に仕上げてしまうのところはいかにも綾辻流。さすがと言っておきましょう。

ただ、作品の完成度については・・・。
正直「綾辻どうした!?」と言いたくなるほどの駄作でした。解説では、既存の小説の枠組みに囚われない挑戦的な試み、だとか、綾辻にとってこれまでで最も冒険的な一冊、だとか言ってなんとか本書を評価しようとがんばっていますが、僕には単純に駄作としか思えません。ただ本作品は評価が真っ二つに分かれているようなので、綾辻の新境地としてあたたかく受け入れている人たちも一方では多いのかもしれませんが。。

本作品が本当に「挑戦的な試み」であり「冒険」であったのならば、ぜひ今後は一皮むけた本物の「新境地」を見せていただきたいものです。
ノワール・ファンタジー
「あとがき」にあるように、この小説は綾辻作品のなかでは「冒険」として書かれたもののようだ。たしかに、いままでの作品とはひと味ちがう。本格ミステリではないし、殺人鬼シリーズのような(叙述ミステリ的な部分を含んだ)いわゆるホラーとも違う。彼自身はこの小説を「本格ホラー小説」と呼んでいるが、果たしてこれは「ホラー」だろうか。それほど怖くないじゃないか。どっちかというと、つげ義春の「ねじ式」の雰囲気や、「終わらない今日」という設定は夢野久作の「ドグラ・マグラ」や、押尾守監督脚本「うる星やつら ビューティフルドリーマー」のそれに重なるのではないかと思う。これはおそらく「大量殺人」が描かれた「ファンタジー」で、「永遠の今日」の世界についてはあくまでも森吾という主人公が「解析」できた部分しか明示されていない。(それも当たっているかどうかはわからない)筆者の「あとがき」にもあるように「明示されている部分と、明示されていない部分」が混在しており、そこに企みがあるのは明らかだ。だとすれば、キツネの面をかぶった人物が主人公に語った「君がそのように思うから、そのように見えるのさ」ということば通り、「確実な内容、答え」なるものはそこにはないと思うべきだろう。そのことは、もうひとつ別の角度からもいえる。それは内容ではなく、この本そのものの構成からだ。巻末に「痴呆症」(「認知症」)についての「参考文献」があがっているのだが、そのなかに架空のものが一冊だけある。おそらくこれも作者の「企み」=明示と非明示の混在をあらわしているのだろう。綾辻のこの「企み」には星5つをあげたいと思う。
そう来たか。やられた。
今までの『眼球奇譚』や『殺人鬼シリーズ』から比べるとやや切れが悪い。

主人公の母親の生い立ちを丁寧な描写で綴るが、多少中盤だれ気味であったが、こんなとんでもない展開でどうやって幕を引くのだろうと、ハラハラドキドキもした。

物語の冒頭から、壮大な結末を迎えるための緻密な伏線が張りめぐらされており、きちんとラストには落としてくれた。

ここまでの長編でなくても、ピリッとした中編でも良かったかもしれない。
どことなく、シュワルツ・ネッカーの某映画とシンクロしてしまった。

ミステリではないのか・・・
綾辻行人著、最後の記憶を読みました。ええ、いつもの通り、お風呂で(笑)。2時間くらいで読み終わりました。
私の好きな本格ミステリではなくって、ホラーな終わり方だったので、
・・・なんとなく気分はモヤモヤ〜。
綾辻作品を読むときはいつも、どこにトリックの糸口があるかを考えながら読むクセが付いてしまっているので・・。
でもやっぱり綾辻先生作品大好きです。
読まなくていいかも。
終盤まで、これといって怖いと思う事件が起こるわけでもなく、ただ長ったらしいだけなので、だんだん飽きてしまい、引き込まれるのは最後の1割くらい。結末も、「ホラーだから許される」という変な設定だし、わざわざ長編でやるほどの話ではないと思う。
前回の長編から7年でコレというのもいかがなものかと思うが、これを読んで、『暗黒館』の1300ページを読むのが「心底怖くなった」



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