覚悟はしていたけれど、
喪失感が満ち満ちあふれる作品。
読み終わって、“病んでる”
なんて印象を受けてしまうほど。
自殺する覚悟で愛を告白する女性。
好きなヒトのゴミを盗むことに快感を覚える女性。
小柄な喫茶店の店員少女に密かな恋心を抱く、中年男性。
山ほどの洋服があるのに着ていくものが決められない女性、などなど。
短編はどれも行き場がない終わり方。
それが当時の山本文緒の持ち味なのかもしれませんが。
小説って、読み手にその後の展開を、
ある程度方向性をつけてくれるものだと思ってたのですが、
彼女の作品は彼女の中でさえ、まだ終わっていないというか、
成長段階というか。
失うことに対する不安と恐怖が
そのまま表れているというか。
そんな印象をひしひしと感じました。
他の時代の小説も読んでみたいなあと思いました。
みんないってしまう (角川文庫)
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電車の中や、部屋でゴロンとしながらさらっと読める内容です。
短編集の集まりで、あっという間に読み進めることができます。
内容も、「これってありえなくない?!」なんてことはなく、他人の私生活をちょっぴり
覗き見した気分になります。主人公のほとんどが、ちょっと貧乏臭く、
全体的に、内容が暗いです。この点においては、山本文緒さんらしい書きっぷりで
期待を裏切りません。
約10年前に刊行されている短編集ですが、人間の心は普遍的なものなので、
今の時代に読んでも違和感などを感じることはありませんでした。
総括すると、「暗いけど面白い。」「面白いけど、暗い。」といったところでしょうか。
短編集の集まりで、あっという間に読み進めることができます。
内容も、「これってありえなくない?!」なんてことはなく、他人の私生活をちょっぴり
覗き見した気分になります。主人公のほとんどが、ちょっと貧乏臭く、
全体的に、内容が暗いです。この点においては、山本文緒さんらしい書きっぷりで
期待を裏切りません。
約10年前に刊行されている短編集ですが、人間の心は普遍的なものなので、
今の時代に読んでも違和感などを感じることはありませんでした。
総括すると、「暗いけど面白い。」「面白いけど、暗い。」といったところでしょうか。
山本文諸さんの短編を読んだのは「プラナリア」に続いて本書で2作目です。
生き方が不器用だったり、コンプレックスを抱いていたりする女性の描き方が
うまいです。そこにまた共感してしまうんですよね。
(といっても私は男性ですが...)
本書の中でお勧めは、
「ドーナッツ・リング」・・・若い女の子に心奪われる中年男性の心理。分かるなぁ。
「イバラ咲くおしゃれ道」・・・おしゃれに命を懸ける女性がコミカルで笑える。
山本文緒さんの作品、好きです。
「あなたには帰る家がある」や「恋愛中毒」などお勧めです。
生き方が不器用だったり、コンプレックスを抱いていたりする女性の描き方が
うまいです。そこにまた共感してしまうんですよね。
(といっても私は男性ですが...)
本書の中でお勧めは、
「ドーナッツ・リング」・・・若い女の子に心奪われる中年男性の心理。分かるなぁ。
「イバラ咲くおしゃれ道」・・・おしゃれに命を懸ける女性がコミカルで笑える。
山本文緒さんの作品、好きです。
「あなたには帰る家がある」や「恋愛中毒」などお勧めです。
山本文緒さんの作品は女性の心理を捉えるのがとても上手で、いつも驚かされます。私はこの本を2度読みました。なる程とうなづく場面が多々あり、100%共感です。女性には色々な悩みがありますね・・。
タイトルのイメージそのままの「喪失」がテーマの12の短編集。1話20頁程度なので、とても読みやすいけれど、内容はなかなか濃いストーリーの数々です。日々の生活の中で、“もしかしたら…そうなのかも?!”と感じる様な事が、具体的な事柄となって押し寄せてくる感じで、読み終わった後、胸がイタイ。考えさせられました。寂しさや虚しさがこみ上げてくるけれど、それと同時に“自分だけじゃない、皆そうなんだ!!!”と納得して、希望も与えてくれる作品集です。個人的には、「いつも心に裁ちバサミ」「片恋症候群」「泣かずに眠れ」がグッときました。意外な展開の「みんないってしまう」や、おちゃめな「イバラ咲くおしゃれ道」はおもしろかったです。



