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はじまりの島
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『種の起源』を著して大論争を巻き起こしたチャールズ・ダーウィン。その彼は、若き日に「ビーグル号」で航海中、ガラバゴスで起きた殺人事件を解決していた・・・
まずダーウィンが探偵!?という興味で読み始めた。そして予想通りあやしげな殺人事件が起こる。一行は、何か悩みを抱えているらしき艦長、「未開」の地から英国に連れてこられ「文化」を身につけたフエゴ・インディアンの若者たちなど、クセモノ揃いのメンバー。ダーウィンの鋭い推理は過去のある事件にたどりつくが・・・
この物語は、事件発生から30年後にもなってダーウィンが発表した『種の起源』を批判する聖職者が、ビーグル号に乗っていた画家から聴き取り調査をしている、という設定なのがミソ。ゆえに、普通の謎解きかと思いきや、大詰め、犯人の動機に至って愕然とさせられるのだ。作者の仕掛け、構成は見事だ。
この作者の他の作品もタイトルだけは知っているが(歴史に材料を取ったり、デビュー作『贋作「坊ちゃん」殺人事件」など、「本歌取り」を得意としているようだ)、この作者のパターンが垣間見える。他の作品も読みたくなった。(非常に文章も読みやすい)



