私は流行語の勝ち組、負け組と言う言葉が大嫌いである。弱者にいたわりのない米国型の冷たい国、という印象を受けるからだ。日本は拝金主義が横行し、万事が金もうけに費やされる国である。子供は出世コースを歩むために幼いころより塾通い、会社に入れば今度は不毛な決して勝者のない競争社会である。本書ではこの原因は明治維新にまで遡るという。要するに富国強兵の精神が未だに根付いており、企業内では個人の人権はなく、憲法は企業の門前まで、と書かれている。著者はこの解決には時短、人権意識の改革が必要と唱える。まさにその通りであって、未だに週40時間労働が守られている会社はほとんどない状況である。今でこそ、ワークシェアリングと言われ出しているが、これも実現にはほど遠い現状である。読んでいて、土地の異常な高騰を招き、環境破壊が繰り返され る日本という国の将来を暗く感じる。
豊かさとは何か (岩波新書)
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なんで豊かさを感じないのか。そんなことを再認識させてくれる本である。
20年近く前に書かれ、数字的には古いものもかなり多いのが難点。
(西ドイツはもうドイツだし)
それでも、20年前と、日本のあり方がちっとも変わっていないのには驚く。
そんな意味で相変わらずの豊かさ感のない実生活が、恨めしく思える一冊である。
20年近く前に書かれ、数字的には古いものもかなり多いのが難点。
(西ドイツはもうドイツだし)
それでも、20年前と、日本のあり方がちっとも変わっていないのには驚く。
そんな意味で相変わらずの豊かさ感のない実生活が、恨めしく思える一冊である。
お金だけが豊かさではないことを主張した書物である。著者はほかにも東欧の豊かさ
についての共著もある。
実際、ルーマニアなどは今現在、世界トップクラスの格差のない国として知られる。
無論、人々の月収は日本の北にある将軍様の国と同レベルであるが。人類は食物をとらないですむ段階に達したか。
貧困は恐怖ではない、ということを理解するためにも必要な本か。ソ連邦への未来
を考える上でも重要な本であろう。
についての共著もある。
実際、ルーマニアなどは今現在、世界トップクラスの格差のない国として知られる。
無論、人々の月収は日本の北にある将軍様の国と同レベルであるが。人類は食物をとらないですむ段階に達したか。
貧困は恐怖ではない、ということを理解するためにも必要な本か。ソ連邦への未来
を考える上でも重要な本であろう。
これから社会に出る者にとって、読んでいて苦しい部分が多々あった。
競争の市場経済社会が当たり前になっている現在、助け合う互助こそが
理想の社会だというのはもっともだと思う。しかし、今の日本にその考えが浸透し、社会が変化するとは考えにくい。あまりにもかけ離れたところにいるので、そう感じてしまう。「貧しい日本」と言われてもおかしくない。
競争に勝つことしか考えない世の中になってしまったら、本当に終わりだと思う。失業者やホームレス、過労死や労働環境の劣悪さ、先進国と発展途上国の貧富の差、子どもの受験戦争、コミュニケーション能力の低下、自然破壊などたくさんの課題を少しずつでも解決していかなくてはならない。言葉では何とでも言えるが、実際何をすれば良いのか。
自分の国、自分の将来、すべて自分そして自分の周りにいる人々に関わる事なのだから、文句を言うだけではなくて知ることから始めるだけでも違うはず。現実を見るのは苦しいけれど、知っていなければいけない。私たちの最低の義務ではないだろうか。
競争の市場経済社会が当たり前になっている現在、助け合う互助こそが
理想の社会だというのはもっともだと思う。しかし、今の日本にその考えが浸透し、社会が変化するとは考えにくい。あまりにもかけ離れたところにいるので、そう感じてしまう。「貧しい日本」と言われてもおかしくない。
競争に勝つことしか考えない世の中になってしまったら、本当に終わりだと思う。失業者やホームレス、過労死や労働環境の劣悪さ、先進国と発展途上国の貧富の差、子どもの受験戦争、コミュニケーション能力の低下、自然破壊などたくさんの課題を少しずつでも解決していかなくてはならない。言葉では何とでも言えるが、実際何をすれば良いのか。
自分の国、自分の将来、すべて自分そして自分の周りにいる人々に関わる事なのだから、文句を言うだけではなくて知ることから始めるだけでも違うはず。現実を見るのは苦しいけれど、知っていなければいけない。私たちの最低の義務ではないだろうか。
左翼思想がやたらと鼻に付く。著者はこれが致命的な欠点になっていることがわかるのだろうか? もはや右翼・左翼の分類などはもはやアスベストのような産業廃棄物でしかないのだ。まあ、その点では時代遅れではある。そういうことを雄弁に語るかのようなくだりを読むといらいらしてしまうのは私だけか。いや、違うだろう。まあ、バブル末期に書かれた物だから仕方ないといえば仕方がない。
しかし、である。日本社会の根本的な欠陥に切り込んでいる点には注目できるだろう。ここのくだりは極めて強烈で素晴らしい。残業や社会福祉についての切り込み方は鋭い。ここは高く評価するべきだろう。
ちなみに、この左翼臭さは2003年に発行された続編の『豊かさの条件』においても残っていた(笑)「地球市民」とかいった珍妙な噴飯物の言葉を垂れ流すのは止めにして欲しいものだ。これでは美点が美点で無いかのに見えてしまうではないか。
しかし、である。日本社会の根本的な欠陥に切り込んでいる点には注目できるだろう。ここのくだりは極めて強烈で素晴らしい。残業や社会福祉についての切り込み方は鋭い。ここは高く評価するべきだろう。
ちなみに、この左翼臭さは2003年に発行された続編の『豊かさの条件』においても残っていた(笑)「地球市民」とかいった珍妙な噴飯物の言葉を垂れ流すのは止めにして欲しいものだ。これでは美点が美点で無いかのに見えてしまうではないか。



