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人間とは何か (岩波文庫)
マーク トウェインMark Twain中野 好夫
価格: ¥525 (税込)

文庫
出版社: 岩波書店
発売日: 1973/01
ISBN: 4003231139
おすすめ度:4.0
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人間とは、機械である
「トムソーヤの冒険」でおなじみのマーク・トウェインが亡くなる直前(というか四年前?)に書いた本。
『人間とは何か?』という問いに対し、1人の老人が「人間とは、機械である」と答える。
しょっぱなから驚く。
そもそも、人間は自分の考えなど持っていない。他の動物も含めて機械と同じ。気質や環境、教育など外からの影響によってその性能が変わるだけである。個人の考えなどは、外から影響を受けて作り出されたものに過ぎない。ただ自己の欲求を満たそうとすることだけがその行動原理であると老人は言う。そして1人の若者との間で議論が交わされていく。若者は、多くの読者が感じるであろう義憤や疑問を、ストレートに老人にぶつけていく。「では100%の善意で行われた事も、それも自己の欲求を満たす為だけに行われたと仰るのですか、、、?」

それまで人間は、神が作り出したすべての生きとし生けるものの中で、最も崇高で善意があり高尚なものであると考えらていた宗教的思想がベースにあった時代において、いくら批判を受けようとも今から1世紀前にこの本を出版したトゥエインは、物事を頭から良いことだと信じきって行うことの裏に潜む「偽善」のなかの凶悪さを鋭く指摘しているのである。

他のトゥエイン作品の中では、巻末で紹介されていた「ジム・スマイリーとその跳ね蛙」を今度は読んでみたいと思った。
ジグムント・フロイトも「読書と良書についてーあるアンケート」の中で「良き親友に似たような書物のこと」の中の一冊としてピックアップしている。ジョーク満載の本らしいので、楽しみ☆
是非読んでおくべき本
単純に言えば「自分は自分以外の何かから構成されていて自分には選択の余地はない」という
ことを述べた本。
アメリカ人の書いた本らしく、結論は最初に提示され、後は全てその説明になっている。
文章は短く、簡単で理解しやすい。反論できないしっかりとした理論を打ち立てている。

例えば、
・人生って言うのは悲しいものなんだ
・人生って言うのは楽しいものなんだ
みたいな事をどちらも否定できないように、この本の内容も一面否定できない。
そういう理屈をもっていない人間が読むと、かなりショックを受けるかもしれないので、
若いうちに読んでおいた方が適するだろう。読んでおけばそういう考え方が
できるようになるという意味では貴重な本だと思う。

これを読んでからトムソーヤやらを読むと、少し違った物語が読めると思う。
全体的に暗いが、満足。
トムソーヤー書いた人と同じ人とは思えない。別人だと思ってしまう。それぐらい暗い。

成功法則とかの「自己啓発本」にはまってる人は、これを読むと「マイナス思考の人だなー、こんなんじゃ成功できないよ」なんて言うんだろうが・・・・成功なんて目指してないから。

青年と老人の対話で、物語は進んでいきます。「人間は機械だよ。犬とか虫とかと一緒だよ。人間だけを特別視しすぎじゃね?」
そんなことがいいたかったのかな。
神の視点か?
ソクラテスよろしくマーク爺さんの心のメカニズム講義によると。人間は機械と同じだって?慈善活動も犯罪プロファイリングみたいに、理詰め説明できるだと。人間に自発的意志はないだと。純粋な利他限定の自己犠牲はウソだと。利他行為(奉仕)は利己行為(自己満足)のオマケだと。人間の行動原理はすべて「自己満足」で説明がつくだって?■読みながらずっと反論を考えてた。『はたして、人間の行動を元素記号みたいな公式で説明可能か?』人間ほど気まぐれで複雑で得体の知れない生物っていない。『はたして、不確定要素だらけの人間を理詰めで予測可能か?』実際名人がチェスで負けても、将棋ではcomに負けないのは、不確定要素の差だ。機械の存在意義は目的の徹底した単純化・効率化によるコストダウンだが(あ拡張するcomは例外か)。我々は、時として気まぐれに無駄を好む性癖がある。一見無駄な寄り道の中にも価値を見出せるのが、人間かな。■キリスト教では「神が人間を創った」で人間が機械を造った。ならば「神にとっての人間」と同じく「人間にとっての機械」も作品にすぎず。人間(作者)と機械(作品)は別格に。ただ神の視点なら、人間も機械も50歩100歩で同じ被造物か?確かにロボットがロボットを造るSF時代が到来すれば。遺伝子工学によるクローン人間が実用化すれば。僕の反論は崩れる。読み終え、アリんこスゲェなと思った。ただ僕は無神論者すけどね。お婆ちゃんの墓参りは行くけどさぁ。

PS●犯罪予知は可能か→『マイノリティリポート』ディック●人間の自由意志を否定した先駆は、フロイトの無意識/超自我。1900『夢判断』出版当時はてんで相手にされなかった。マーク爺さん、ほんと新しいモノ好きだなあ。ちなみに「ハロー」という電話用語を初めて、文学に取り入れたのも彼らしい。
rest in peace
これがマークトゥエインの人間に関する結論だったのかな。
かなり極端とも思えるほど「悲観的」な印象を受けましたが、ともかく、この著作に触れた価値はあったと思います。



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