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黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇 (岩波文庫)
ポオ八木 敏雄
価格: ¥798 (税込)

文庫
出版社: 岩波書店
発売日: 2006/04
ISBN: 4003230639
おすすめ度:5.0
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名前しか知らない人も
江戸川乱歩が、その名前をポーからとったという程度の知識しかなかっか人も、一度ポーの広く深い世界に触れてみることをお勧めします。
一話一話は短く読みやすく、かつ短い中で一気に作品世界に引きずり込まれます。
名訳です
 あまたある「アッシャー家の崩壊」の邦訳中、八木敏雄氏による本書のものが最良と思う。
 冒頭の一文、「雲海は重く低く空に垂れこめ、ひと日、ひねもす、けだるく、日の光とてなく、ひっそりとひそまり返った或る秋の日」(以下略)は、ポーの原文が頭韻を踏んでいることに照応している('During the whole of a dull, dark, and soundless day in the autumn of the year')。
 そうした技巧を感じさせないほどによどみなく、まさに名訳というにふさわしい。

 また、多彩な作品をさまざまの文体で訳し分けていることも好ましい。
 「メッツェンガーシュタイン」なら、「さような仕儀なら、それがしども、あの馬をご当家の若様のおんまえにお連れ申すような不調法はいたしませぬ」といった調子で楽しめる。



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