
最も基本的な神々の系譜です。
ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』と並ぶギリシア神話最古の原典です。ホメロスが英雄物語を語るのに対し、ヘシオドスは『神統記』の名の通り、神々の系譜を整理して、詩的に述べることに重点を置いています。特にカオス(混沌)からどのように宇宙が発展し、ゼウスが世界をすべるに至ったかを述べるあたりは、単なる系譜の体系化だけではなく、宇宙論の性格すら備えています。ただし部分的に、後世の挿入ではないかと、研究者たちの疑いの目にさらされている箇所もありますが。ギリシア神話の中でも特に古色に富み、最も基礎的な1冊、ぜひご一読を。