不運な環境に生を授かったオイディプスの悲劇には今なお共感できるものが多く、とても2400年も昔の作品だとは思えません。
いつの時代も変わらない価値観があり、それがたしかに受け継がれているのだと実感できます。
話の設定だけでなく、オイディプスの恐ろしい生い立ちを徐々に明かしていくという非凡な構成力もまた見所です。
オイディプス王 (岩波文庫)
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スフィンクスの危機からテバイの国を救い、
王位についたオイディプス王。
王となってから十数年。
平和な国に災難がふりかかり、
再び国を救うために行動を起こすことになった。
その中で明らかになる、
出生の秘密とは。
短編の戯曲です。
文章は比較的読みやすいですし、
演劇が好きならそれなりに楽しめると思います。
私は全く興味の無いジャンルであったということもあり、
合唱部分の文章は全く頭に残りませんでした。
個人的な評価としては星3つです。
心理学用語の由来を知りたい人や、
戯曲に興味がある人であれば、
もっと高い評価のできる作品だと思います。
王位についたオイディプス王。
王となってから十数年。
平和な国に災難がふりかかり、
再び国を救うために行動を起こすことになった。
その中で明らかになる、
出生の秘密とは。
短編の戯曲です。
文章は比較的読みやすいですし、
演劇が好きならそれなりに楽しめると思います。
私は全く興味の無いジャンルであったということもあり、
合唱部分の文章は全く頭に残りませんでした。
個人的な評価としては星3つです。
心理学用語の由来を知りたい人や、
戯曲に興味がある人であれば、
もっと高い評価のできる作品だと思います。
『アンティゴネー』同様、本作でも「自然法と人為法」というモティ−フが顔を出すが(49頁)、本作の妙は何と云っても作劇術にあり、結了まで読む者を引っ張る作品そのものの力(全編に漲る緊張感)が素晴らしい。特に、コリントスにあって義理の父母の下で暮らす主人公が父の殺害と母との姦淫を神託され、それを避けるために止む無く向かったテバイでそれが皮肉にも現実化してしまうという基本プロット(80頁)は、現代のエンタメ小説も顔負けではないか。また、オイディプス(腫足)と娘たちとの別れのシーンも哀切極まりない(129頁)。正に永遠の古典。
「悲劇」なるものは、私の未熟な読書歴では、シェイクスピアの戯曲しかまだ読んでいませんでしたが、その原点とでもいうべき戯曲が、この二千年以上前に書かれたという『オイディプス王』ではないでしょうか。
フロイトによるエディプス・コンプレックスの語源ともなったこの作品。「父を殺し、母と交わるであろう」という予言の、緻密な構成を経ての的中。無駄を排した短い作品であるのが、却って緊張感を読者に与えてくれます。
運命の過酷さを訴えた作品ですが、私が着目したのが、オイディプス王の誠実さです。彼はかなりの正直者で、責任感のある王だと思います。自分自身についてだけでなく、国全体の悩みを本気で考え抱え込んだ彼が、ああいう定めにあったのは、まさに悲劇極まりないといった感です。真実を知ってしまった後の行為や発言も、非常に責任感があります。運命という不可解なる存在がなければ、この国はオイディプス王の下に、きっと素晴らしい国になっていたんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、二千年前のギリシャの空気が味わえ、且つ為になる、素晴らしい戯曲です。ちなみに、村上春樹著『海辺のカフカ』でも、モチーフの一つとして取り上げられています。
フロイトによるエディプス・コンプレックスの語源ともなったこの作品。「父を殺し、母と交わるであろう」という予言の、緻密な構成を経ての的中。無駄を排した短い作品であるのが、却って緊張感を読者に与えてくれます。
運命の過酷さを訴えた作品ですが、私が着目したのが、オイディプス王の誠実さです。彼はかなりの正直者で、責任感のある王だと思います。自分自身についてだけでなく、国全体の悩みを本気で考え抱え込んだ彼が、ああいう定めにあったのは、まさに悲劇極まりないといった感です。真実を知ってしまった後の行為や発言も、非常に責任感があります。運命という不可解なる存在がなければ、この国はオイディプス王の下に、きっと素晴らしい国になっていたんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、二千年前のギリシャの空気が味わえ、且つ為になる、素晴らしい戯曲です。ちなみに、村上春樹著『海辺のカフカ』でも、モチーフの一つとして取り上げられています。
今の時代に、この物語を発表しても「悲劇」の頂点として、
「運命」ということの意味深さの頂点として、一世を風靡
できたであろう。
それくらい、ここまで家族と愛とそして人生における立ち
位置と……意識せざるをえないドラマをソプクレスがあの
時代に生み出していたいうことにも驚きを隠せない。
日本語訳に関しては、最初読んだときにはわかりにくい印
象を受けた。でも、2度目には納得、確実に引き込まれてし
まった。これは物語の持つパワーなのか、訳の巧みさかは
わからないが、できれば、一度読んだときに引き込んでく
れればと感じた。
「運命」ということの意味深さの頂点として、一世を風靡
できたであろう。
それくらい、ここまで家族と愛とそして人生における立ち
位置と……意識せざるをえないドラマをソプクレスがあの
時代に生み出していたいうことにも驚きを隠せない。
日本語訳に関しては、最初読んだときにはわかりにくい印
象を受けた。でも、2度目には納得、確実に引き込まれてし
まった。これは物語の持つパワーなのか、訳の巧みさかは
わからないが、できれば、一度読んだときに引き込んでく
れればと感じた。



