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すみだ川・新橋夜話 他一篇 (岩波文庫)
永井 荷風
価格: ¥735 (税込)

文庫
出版社: 岩波書店
発売日: 1987/09
ISBN: 4003104226
おすすめ度:3.5
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なんとも言えず落語みたい?
「スントミ町」と発音する。(東京都中央区新富町のこと)ですって。まるで外国語習得の心得か?荷風って本当に江戸っ子になりたかったんですね。というか、江戸とかパリとかとっても素敵!みたいなノリだったんだと思います。

荷風って本当に「作品より人物が面白い」って定評のある人ですが、この本も実に愉快。若旦那になりきっています。「新橋夜話」の「色男」なんか実にそのもの。でも、この頃の人達ってみんな谷崎もはじめ、俺はいいところの坊ちゃんだったんだぞ!みたいにエバる?性癖があって可笑しいです。本物の米問屋の坊ちゃんだった仏文学者鈴木信太郎先生なんか、全然自意識過剰なところがなくて、さっぱり気取っていませんでしたけど、すごいベランメエで圧倒されます。100%ネット純粋江戸弁です。って関係なかった?

だけど、逆に言えば、こういう「なりたい症候群」の人が結構よく出来た文学作品を残すのかも知れないです。ヨソ者の方が、世界をよく観察出来ますから。でも観察出来ても、ここまで表現出来るか?っていうと話しはまた別かもしれません。というわけで星四つ。
うむむ
この本に入っている『深川の唄』は、作者の思想の旅路に沿った、私小説的な雰囲気を醸し出している。短い小説だが、耽美派永井荷風にしては、流麗とは言い難い、無駄な描写が多いように思われた。……主観的な意見ですいません。



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