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鏡花短篇集 (岩波文庫)
泉 鏡花川村 二郎
価格: ¥630 (税込)

文庫
出版社: 岩波書店
発売日: 1987/09
ISBN: 4003102762
おすすめ度:5.0
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初めての鏡花作品
「竜潭譚」をはじめて読んだときの、脳内イメージは未だにはっきり憶えています。
内容としてはよく理解できていなかったのですが、坂道の両側に、ぶわっ と、
咲き乱れるツツジのイメージが、視て来たかのようにありありと。。。
「薬草取」のラストもまた然り。

「二、三羽―十二、三羽」「雛がたり」はなんだかエッセーのような語り口で、でもやっぱり不思議な終わり方。

やっぱり細かい内容は解らないことが多いのだけど、うたた寝のときに視る夢のような、とろりとした味がします。

鏡花初心者に、ぜひお勧めします!

鏡花の文章
赤ちゃんのすずめに餌を与える親の描写。「チイチイと、ありッたけ嘴(くちばし)を赤く開けて、クリスマスに貰ったマントのように小羽を動かし、胸毛をふよふよと揺(ゆる)がせて、こう仰向(あおむ)いて強請(ねだ)ると、あいよ、と言った顔色(かおつき)で、チチッ、チチッと幾度(いくたび)も、お飯粒(まんまつぶ)を嘴から含めて遣(や)る」(92ページ)。この文章が、不思議な「すずめのお宿」に、いつのまにか読者を、いざなってくれます。「ふよふよ」のかわいらしさ。若い女性の方に。



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