ホートン・ミフリン社のトールキン作品で愛されるイラストレーター、アラン・リー。そしてトールキンのイラストで有名なジョン・ハウ。彼ら才能あるアーティストのチームが、トールキンの中つ国を再現すべく、3年以上を費やして、セット、小道具、クリーチャー、ロケーションを制作した。ホビット庄、リベンデル、ミナス・ティリスは、もはや地図上の名前ではない。文字通り何百人ものデザイナーや職人が、武器、小道具から建築物まで、『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくる48,000のオブジェのひとつひとつに、文化的ディテールを忠実に加えていく綿密な作業に取り組んだ。
このすべてが、イラストをふんだんに使ったゲイリー・ラッセルの本で見られる。ラッセルはニュージーランドのセットで時間を過ごし、ピーター・ジャクソン監督、特殊効果の天才リチャード・テイラー、3人の美術監督ポール・ラセイン、ダン・ヘナー、クリス・ヘナー、衣装デザインのナイラ・ディクソン、そしてアラン・リーとジョン・ハウにインタビューを行っている。この本は鉛筆画から成果物までのすべてをとりあげ、なぜ、どのようにしてこの映画のビジュアルがこれほどエキサイティングなものになったのか、詳しく解説する。映画に感嘆した多数のファンは、この信じがたい映像の起源と発展について、知りたいことのすべてをこの本に見つけることだろう。
でっかいです!アートです!
「アートブック」の名にふさわしい、設定資料としてのアラン・リー、ジョン・ハウらのイラスト満載の本。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」のために考え出された美術設定の全てが、未発表資料500点以上と共に収録されています。ロケーション、衣装、武具、クリーチャーの4部門に分けて、カラーイラスト、スケッチ、アイデア、コンテ、写真が惜しみなく収録され、実際の映画の場面と比較できるようになっています。
DVDの「スペシャル・エクステンデッド・エディション」の特典のうち、美術や衣装に関するドキュメンタリーを紙面でやったらこうなるかな、という感じの、とにかく細かく詳しい内容。
本当に絵がきれい、これこそ指輪物語の世界だよなあ、とため息をつくもよし、映画に撮る作業も大変だなあ、と感心するもよし、こんな衣装を着てみたいとあらためて思うもよし。各人の興味をそれぞれ満たしてくれるのではないでしょうか。
「ロード・オブ・ザ・リング」という映画が好きな人は、あの映画に夢中になった人は(私は映画館で何回観たか、7回以上は憶えてません)、持たずにはいられない本です。
昨年12月に邦訳も出ました(角川書店『ロード・オブ・ザ・リングアート・ブック』)
映画のあの豪華な世界について知りたくて購入。ガイド・ブックのインタビューで、ジョン・ハウとアラン・リーがこの映画のためにかなりのスケッチを描きおろしていたと聞いていたから、ぜひその一部でもいいから見たいと願っていたのだが、この本はきちんと応えてくれていた。
特にアラン・リーの鉛筆スケッチが充実している。ホビット庄、裂け谷、モリア、ロスロリアン、あのため息の出る素晴らしい世界のイメージを作ったのが、彼だということがよくわかる。
また、ジョン・ハウの描く、モルドールがその対照となって世界を際だたせている。彼もホビット庄、モリア、ロスロリアンなどのスケッチをたくさん描いている。他にも多くのアーティストがスケッチやラフを提供している。
映画登場人物たちの衣装(ほんの少しの登場のギル・ガラド、エレンディル、エルロンドの戦装束も載っている)サウロンのたくさんのデザインはため息が出るぐらいかっこいい。武器、パイプなどのデザインも多く、オークやバルログの立体も載っている。
むろん洋書だから英語ばかりだが、さほどむずかしい文章ではないので、不自由はなかった。
眺めてにやにやしているうちに半日が終ってしまった。映画ファンなら買って損はない1冊。最後のページに、「to be continued in…the art of The Two Towers」と書かれていた。商売上手め(笑)
「ロード・オブ・ザ・リング」第一部のために描かれた、風景デザイン・服飾デザイン・モンスターデザインが多数収録されていて、映画製作の舞台裏を見る事ができる1冊です。イラストが多いですが、ラフ画でも大変美しく、絵を見てるだけでも楽しめました。第二部以降のこのシリーズの本が楽しみです