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Dinner at the Homesick Restaurant
Anne Tyler
価格: ¥1,400 (税込)

ペーパーバック
出版社: Vintage
発売日: 1998/01/03
ISBN: 0099916401
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 137626位
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家族の風景
 アン・タイラーは日本の山田太一のようだ、と私は思う。
 細々とした家族のもつれ、いがみ合い、瞬時に感じる愛情、憎しみ、
そういったものを精細に描くことに丹念している作家だからだ。
 そこには大げさなジェスチャーはなく、率直な愛情表現や、大泣きするような
クライマックスもない。
 この話も、夫婦の別れから母子家庭での子どもたちの成長、
別れていた父との数十年ぶりの再会、というようにそれぞれの人生が、
それぞれの視点で立体的に描かれている。
 不幸な家族はそれぞれに不幸である、とはいうものの、
ここにいる家族はみな、慈しみ深く自分の運命を受容している。
 もしくは、受容せざるを得ないでいる。
普通の人々の話し
人間は誰しも完璧ではないし、側から見ると本当におかしな間違いも
よく犯しているのだと思います。
そんな人間がリアルに描かれている小説です。ストーリーはとても
現実的で物語的に教訓や奇跡などが描かれているわけではありません。
普通の人間の日常がそこにあります。
弟を過剰に意識してしまう兄や、夫が家を出ていってしまったことを

なにげなくやりすごそうとする主婦。
ストーリーを聞いただけではすごくつまらなく聞こえてしまう話なのに、
とても魅力的な文章なのは、冷静な視点とふとちりばめられたユーモアの
ためなのだと思います。
読む価値のある本です。

食事は儀式
父親が蒸発してしまった家庭に生じるゆがみのようなものが、ユーモラスな文章の中から浮かび上がってきて、読みやすいけど重いものの残る小説です。特に、母親から大黒柱がわりに頼られ、その重圧に耐えられない長男が弟につらくあたっていくあたり、実にリアルです。家族が集まってディナーを食べていると、必ず問題が起きてデザートまでたどりつかないというシーンが、ギャグのように繰り返されます。笑って読みながらも、次の食事はうまくいきますようにと祈るような気持ちになりました。



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